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7月8日(月) キャリア教育講話

2024年7月11日

7月8日(月)講師に海上自衛隊の上村智春氏をお招きし、「南極と砕氷船しらせ」という演題で、キャリア教育講話を実施ました。
上村氏は砕氷船しらせに機関士として乗船した体験から、「しらせ」の南極までの航海中の出来事や南極での任務中のエピソードなどを生徒諸君に優しい口調でお話いただきました。

講話は、まず、南極大陸はどこの国という問いかけからはじまりました。南極大陸はどこの国の持ち物でもなく、人類共有の財産であること。面積は、日本の37倍で、大陸全体が平均2千メートルの厚さの氷に覆われていることなど説明されたあと、地球気候の変化を捉える手掛かりがたくさんある南極の観測はとても重要であり、最近特に感じられることは、しらせが昭和基地沖に近づくため以前は数千回の砕氷が必要だったのに最近は砕氷の回数が大幅に減っていることを伝えられました。温暖化で氷が溶けているのです。南極のすべての氷が溶けたら全世界の海が六十メートル上昇するそうです。上村氏は、南極の厳しい自然環境の中で生きるペンギンなどの動物たちの生態、昭和基地での生活のエピソード、白夜やオーロラの話など、生徒諸君の興味関心が高まる話を映像を示しながら語りかけられました。また、生徒達が南極を実感を持ってイメージできるように、南極の氷を持参してくださり、一万年前の気泡が入った氷ですと紹介いただきました。

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