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女子ソフトテニス部 のブログ

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大雪

【女子ソフトテニス部】2024年12月9日

私は失敗したことがない。私はただ、上手くいかない1万通りの方法を見つけただけだ。

白熱電球を開発したエジソンはそれまでに多大な労力と時間を注ぎ込んできました。発明までに数えきれないくらい心が折れてきたことでしょう。しかし彼は、それを「失敗」ではなく「上手くいかない方法」と捉えていたのです。

失敗や挫折が繰り返されると、人はネガティブ思考に陥ります。新しいことになかなかチャレンジできないなんてことも少なくないはず。「成功するまで継続する」のは当然ですが、モチベーションは続くでしょうか。失敗を失敗と捉えず、「成功する方法を絞り込むために必要なもの」と考えれば、それは経験としてプラスになる。自分で「上手くいかない方法」を貯め込むという前向きな考え方にシフトする必要がありそうです。失敗は「自分の目標に近づいている」んです。

 

 

さて、いよいよ冬本番と言わんばかりの寒さが一気に到来してきました。あっという間に暗くなり、平日も練習時間がどんどん短くなってボールも見えなくなり、できることが限られてくるため、短時間で密度の濃い練習をと工夫をしながらやっています。何か変わっていこうとサーブやストロークなど色々とチャレンジし始めました。

加えて、この冬は持久力やアジリティー向上にむけて走ります。高校の周りは坂道が多いので、トレーニングには持ってこいです。景色を眺めている余裕のない部員もいますが...。もちろん私も一緒に走ってます。

 

 

 

 

そんな中、12/8(日)には県内の高校を6校お招きして、山鹿カルチャースポーツセンターテニスコートで錬成会を開催しました。(水俣高校、天草高校、熊本北高校、マリスト高校、ルーテル学院高校、熊本商業高校の皆さま、ご参加頂きありがとうございました。)午前中は4ペアリーグを行い、順位に応じて決勝トーナメントまで、大会形式で実施しました。

 

後衛は「2ゲームまでは平面、3ゲーム以降はロブを混ぜた立体的なテニスをする」

前衛は「レシーブコースはクロス限定。シチュエーションに応じてシュート、ロブ、ショートを混ぜる」

ペアとしては「ゲームポイントでは後衛前ロブを上げて前衛が必ずリアクションする」

この3つを約束事として、やることをはっきりした状態で取り組みました。ミスの種類を把握して蓄えることが今日の目標です。

 

当日は風が吹いていたので、普段よりも1つ意識することが増えました。風上、風下で起こることを想定できず、結果として何をすればいいか混乱。前衛は迷うから一歩も動けず...なんていうシーンが散見され、試合が終わってジャッジペーパーを見せに来た部員に「この並行カウントの次は何を考えてプレーをしたの?」「このゲームポイントでの失点はどんなプレーだったの?」と聞きますが、無言。。。覚えてないんです。自分たちがやってる試合なのに。

 

ボレーが触れるようになった。前のボールに追いつくようになった。サーブの確率が上がった。それはいいんですが、それ以上にゲームの流れを分析できてない。その場その場で思い付きのプレーしかしてないから再現性が身につかない。大事なポイントを見逃してしまう。しっかり話し合った上でプレーしてのミスならまだしも、カウントを追わずに淡々とゲームが進んでしまう。本番の雰囲気がまだまだ足りません。

 

 

今週末はいよいよ九州新人です。本番のそのコートでそのプレーで最大瞬間風速が出せないとやってきた意味がありません。試合に出る坂本と田村はもちろん、他の部員も九州上位の試合を見て何を感じるのでしょうか。夏にどんな自分がコートに立っていることを想像するでしょうか。

 

1万通りまでとは言いませんが、失敗ではなく、成功に近づくための貯金をこの冬コツコツとしていきます。

 

立冬

【女子ソフトテニス部】2024年11月24日

大きな変化には苦労がつきもの。だから「大変」なんです。

 

朝夕はだいぶ冷え込み、夜は暗くなるのも早くなり、耐え忍ぶ季節がやってきました。今年は秋という季節を感じる間もなく冬でしょうか。冬眠するつもりはありませんが、地中深くに根を張って蓄える時期です。「大変」な時期です。

 

大会後の話ですが、先日、高校では人権同和教育講演会が行われ、義足ダンサーの大前光市氏をお招きして、「変化は進化、夢は形を変えて叶う」という演題で講話をして頂きました。部員たちにも日頃から伝えている「日々変化する」。逆境の中にこそ変化のきっかけを見つけ、それを自分のモノにしてアクションを起こせるか。変化の仕方は1人1人違うので、変わることを恐れずに、「自分らしさ」を武器に、全員が自分の「色」を自信を持って表現できるようになってほしいと改めて感じました。「大変」です。

 

 

新チームになって、1つのシナリオを思い描いていました。ドラマが起こる。そんな場面を何度も想像し、そしてその日が刻一刻と近づくにつれて、夏からの1シーン1シーンが鮮明に思い返されました。

 

前日練習が終わった後のミーティングで、選手たちに少し私の気持ちを伝えました。

このチームで団体戦ができることはすごく楽しみでワクワクしてる。新チームになって色々あったけど、今は戦えると自信を持って言える。正直、俺が振り回して保護者にもお前たちにも負担をかけたかもしれないけど、一番は「やらずに後悔」はしたくなかったから。1人1人の戦いがあるのも重々承知してるし、良い試合をしたいと思うけど、俺はチームで「勝ち」に行きたい。何が起こるかは試合をしてみないと分からないし、それは自分たちにも言えること。だからこそ、明日は今までやってきたことを「自信」に変えて臨む。戦いに行く。そしてこの試合が終わったときに全員が変化のきっかけを掴んでおくこと。

自己中心的なことを言いましたが、過去3,4年の先輩は部員が自分1人であったり、部員不足であったりと団体戦に出場することすらできない状況でした。だからこそメンバーが揃った今、団体戦ができる喜びを噛みしめて今回の大会に臨みます。

 

 

来る11/9(土)。この日がチームにとってのXデーです。大袈裟ですが、革命を起こす舞台は整いました。

初戦は玉名高校。1番:坂本・原田,2番:前村・田村。失点はほとんどがこちら側のミス。まだまだ詰めの甘さがありますが、サーブから流れを掴み、足も止まることなく④-0で勝利。ここで2回戦進出を決めましたが、3番:吉元・松波の悪いところが出ました。G3-0から気が抜けたのがはっきりわかり、2人でミスを量産。何とか勝ったものの、どこかやり切れない勝利でした。そんなことを思っているのも束の間、次が大一番です。「大変」な試合です。

 

初戦のあと、坂本と話をしました。

次の試合、優衣が自分の戦いをしたいって気持ちもあるかもしれないけど、あのオーダーでいいか?1年生にこの試合を経験させて、勝とうが負けようがそれはあいつらの大きな成長に繋がると思う。優衣はどっしり構えて待っててほしい。

 

坂本の3番起用。これは1ヶ月以上前に私の中で結論が出ていた、勝ちに行くオーダーでした。そして、このことは事前に坂本本人にも話しており、直前に最後の意思確認をしました。私自身、迷いはありませんでした。というより、これで戦えるチームを作れないなら自分の責任だと覚悟を決めていました。前日に部員にも言ったように「やらずに後悔」はしたくなかった。試合の後、周りに何を言われようが、どう思われようが構いません。私はそれくらい自信を持ってオーダーを提出しました。

 

2回戦は、第3シードの尚絅高校。

1番手は1試合目では煮え切らなかった吉元・松波ペア。2人のガッツあるプレーを期待しての起用です。相手の大将相手に吉元は1ゲーム目から深い球に対してもしっかりラケットを振れています。逆に松波は動きが固くなり、レシーブで攻めきれず課題であるゲームの入りを落とすところからスタートしました。2ゲーム目はサーブゲームでしたが、松波がアタックを押さえたことで固さが少し取れたか、相手に圧をかけることができ4-0で奪い返し、勢いに乗って続く3ゲーム目も取りG2-1リード。

4ゲーム目、ここが山場でした。サーブから流れを掴みかけましたが並行カウントが続き中々2点連続がモノにできず最後にはミスでG2-2。ですが、2人の動きは悪くありません。松波がいつも以上にモーションで相手にプレッシャーをかけます。ミスはあってもいいミスの仕方です。ただ、ここで集中力が切れるのを危惧しました。接戦だからこそミスをせずにプレッシャーをかけたい場面でしたが、ポイント2-1、3-2で吉元がイージーミス。それでもまだラケットは振ります。相手のミスにも助けられてG3-2。第6ゲームは吉元がもう一度集中力を戻してクロスを打ち続け、松波がポジションでどっしり構えてすべての得点に絡みました。G④-2。大きな大きな1勝です。吉元の強気のラリーと、それまでは引っ込み思案だった松波の勝負所でのボレーが輝いた試合でした。

 

同級生2人の勢いをそのまま受け継いでスタートした2番手の前村・田村。立ち上がりは常に課題としてのしかかります。今回もあと1歩の詰めが甘くG0-1からのスタート。ダブル後衛相手に前村はしつこくコースをついてG1-1。レシーブゲームがモノにできません。こちらのミスからG1-2。

第4ゲーム目、何とか食らいつきたい所で前村のストロークが光ります。今までは早めに足を止めてボールが吹いていましたが今日は一味違いました。あれだけフラット面で右ストレートに打ち続ける前村は今までに見たことがありませんでした。ダブル後衛に苦手意識を持ちつつも割り切ってそこに田村が絡み、相手のミスを誘ってG2-2。お互いにサービスゲームをキープした状態で第5ゲーム。2人でレシーブミスから入りそのまま0-4で取られてG2-3。相手もリードが欲しいこの場面だからこそ自分たちで間を取って再確認する必要がありました。第6ゲームも2人でボールに絡んでいきましたが、あと一歩及ばずG2-④。やれたことはまだたくさんありましたが、2人の成長がはっきりと見てとれた、そんな試合でした。

1年ペアは自分たちの役割をしっかりと果たし、キャプテンの待つ最後の勝負に託します。

 

何かが起こる、起こしてやる。そうして臨んだ3番勝負。物語で言えば起承転結の「転」でしょうか。試合前、坂本のすっきりした表情とは対照的に、原田は緊張で強張ってる様子でした。1ゲーム目はファーストサーブが1本も入らないことでリズムを作れず、簡単なミスから入ってしまいG0-1。お互い相手のミスでしか点を取ることができず、どっちつかずのままG1-2。レシーブには自信を持っていた原田ですが、リードされていることがプレッシャーになってしまい、ミスを連発。坂本も徐々にラケットが振れなくなっていき、いつもの鋭いストロークが陰りを見せます。G1-3。

今までやってきたよ!最後は自分だぞ!」気づいたときには声に出ていました。相手も楽じゃないはず。ここで気持ちで敗けたら終わりです。サービスゲームの5ゲーム目をなんとか耐えてG2-3。ベンチに帰ってきた原田はもはや自信を無くしたような表情を浮かべていました。「ミスっても次取り返すくらいの気持ちでやれ。やってきたやろ?笑え。」これからの自分のためにこの試合を戦って欲しい。これがきっかけになることは間違いないと、再びベンチに戻ってくることを約束して第6ゲーム目に送り出しました。レシーブだけで1-2、相手のミスで3-2、まだいける。ファイナルにいく。前衛のサーブ、コートは広い。好きなとこに打て。ベンチからは部員の声が響きます。全員で戦っています。誰もこの瞬間から目を逸らしません。

G2-④。革命は起こせませんでした。

 

シナリオと、そこで起こるドラマを再現するにはまだまだ力不足でした。あの緊張感の中、最後まで戦い続けた坂本と原田はこの試合を経験したからこそ得られたものがあるはずです。そしてともに戦った他の部員、今回は応援に徹してくれた住永と池田も同じ熱量を感じてくれたと思います。

総体はコートの外で見ていましたが、初めてコート内で応援をしました。外から見るときと内で見るのでは緊張感や雰囲気が違い、圧倒されました。今回は技術面ではなく、気持ちや精神面で学ぶことが多くあり、実際にコートの中に入れてよかったです。

団体戦は皆で戦っているため、声掛けを忘れない。具体的なアドバイスだけでなく励ましも大切!コートで試合をしている人に1人と思わせないようにする!」池田

 

とても緊張感が伝わってきた。ファーストサーブと自分たちから攻めれるレシーブはとても大切だと改めて感じた。

回り込めるボールに対してもバックを使ってしまうから回り込んで打つ!面がブレることが多いから安定させることをこの冬頑張りたいです。みんなに追いつけるように頑張りたいです。」住永

 

全員がチームのために戦った、一人一人の記憶に刻まれる試合をしてくれました。

 

とはいっても、負けたという事実は残ります。チームの負けは監督の力不足。部員たちはこの大会に向けて徐々に気持ちが高まっていき、実際に目の前で見ている人たちの心を動かすような試合をしてくれたからこそ、何を間違えたのか、何が足りなかったのか、自問自答を繰り返しました。その日は帰ってからも試合のシーンを反芻しましたが、ここをこうしてればというのはいくつも浮かぶものの、あと一歩という現実を受け入れるのが困難でした。

 

 

 

自分は中学でテニス人生には満足していたから、高校では楽しくテニスをしたいなと思い、強豪校には行かず、この道を選んだ。高校に入った時には部活するのも迷っていたし、来年の新人戦団体でこのような状況が回ってくるのも考えていなかった。

自分の代になって練習していく中、後輩たちの新人戦団体に対する気持ちと、自分の気持ちがすれ違っていることは感じていた。

自分は、同級生がいないというのが強く、団体に対する気持ちはなかった。先生から、県個人戦が終わった後、後輩たちが九州に行きたいという気持ちがあると聞いて、自分も後輩たちの気持ちに応えられるように頑張ろうと思った。

しかし、始めからトスが上がらず思い通りの試合ができなかった。今まで自分に甘えていなかったら、そんな中でもどうにか改善して、自分の思い通りの試合ができていたと思う。学校対抗を通して、チームがどうとかこれからどうしていくべきかは分からないが、まずは自分が技術もメンタルも強くなって、チームを上げていくべきだと思う。

私は今まで団体に対する気持ちは後輩の気持ちの影響を受けて決めていたけど、あの日、来年の総体団体でインターハイに行けるように頑張ろうと思った。

先生にはたくさんお世話になっていたのにあの時勝てなくて本当に申し訳ないです。総体ではもっともっと自分が強くなって支えてくれた方々にお礼をできるように頑張ります。

 

 

坂本という人間を知っている関係者からするとこの想いには共感してもらえると思います。これもまたドラマです。試合前の普段の練習から試合当日、試合中、常に心が揺さぶられていました。そして試合後、坂本は自責の念に駆られていました。自分の負けでチームの負けが決まってしまったこと。試合前は飄々としていましたが、次第にプレッシャーの方が大きくなり、思うようなプレーができなかったことの悔しさ。これは坂本の記憶に一生残り続けます。

同学年のチームメイトがいないというのは本当に辛いと思います。それは私もよく分かります。今までのうちのチームがそうでしたから。普段は自分の弱さを後輩たちには見せないように振る舞い、その優しい人柄から後輩たちからも信頼を置いています。ただ、彼女は魔法使いでも宇宙人でもありません。ごく普通のソフトテニスを楽しむ高校生です。中学までの実績が今となっては周囲からの期待となり、本人にとっては重くなっているだろうというのもあまり口にはしませんが予感はしていました。ただ、今回の大会を通してその気持ちにも変化がありました。坂本はこれから、自分を取り巻く周囲の環境と、そして自分と向き合って最後のテニス人生に終止符を打ちにいきます。

 

結果は受け入れて次に進むしかない。振り返ることは大事ですが、振り返り続けて先を見なければそれは停滞。少しでも前進すべく冬をどうやって越えるかを私自身模索しました。そして坂本の想いを読んで、より一層坂本の最後の夏に向けてこの冬を本気で選手たちと過ごそうと決めました。私にとってこれは責任ではなく宿命だと常に自分に言い聞かせています。もう一度腹をくくって最後の夏に挑みます。

次こそは花を咲かせます。高校総体という夏の舞台で。    

霜降

【女子ソフトテニス部】2024年11月4日

自分で意味を持たせなければ、やってることに意味はない

 

夏からかなり時間が経ってしまいました。書こうにも筆が進まず、気づけば秋の団体戦1週間前になり、夜中になって急に書き起こそうと思って投稿しています。

うちのチームはまだまだ未熟で発展途上。新チームで夏を経験したと言っても小さな小さな蕾です。急いで水をやりすぎても根腐れして枯れるだけ。地道にやり続けるしかないんです。そんな一朝一夕で花が咲くわけないんです。

 

夏が終わってから色々ありました。総体のドラマのようなことは何もなく。ただ言えることは、まだまだ「強く」はなかったです。

 

昨年、坂本・北田で初の九州大会を決めた大会。新人戦の市予選では大将ペアは初戦敗退、2日目に残った2ペアも0-4,1-4と惨敗でした。その1ヶ月後の県大会は、坂本・田村がベスト8決めで第1シードに敗れ、順位決定戦に回って何とか九州大会の切符を獲得しました。(今年の九州大会は熊本開催のため12ペアの出場)

 

どれくらいの覚悟を持って臨んだのでしょう。「勝負」に執着できなかった。どんな不格好でもこのポイントは譲らないという思いは感じられず、まだ戦える試合を自らみすみす逃すばかりでした。負けるのが悪いわけじゃない。その負けに価値を見出せないならそれは悪い負け方だと子どもたちには伝えます。

 

 

市予選が終わった日、坂本と少しやりとりをしました。

2年生になってから自分に自信がなくて、今日初戦で敗けて色々考えました。中学時代は言われたことをやっていたけど、高校では自分で考えるようになって、ただ苦手な事だけをやってたことに気付きました。帰って動画とかを見て皆が上手くなれるように練習メニューを考えてみます。

中学までは第一線で戦ってきた坂本ですが、その経験値と技術を持ち合わせてはいるものの停滞を感じています。勝てない。昔よりも成長するどころか退化してるのではと本人も口にしました。もちろんうちは強豪校でもなく、練習量もそれと比べると目に見えて多いわけではありません。だからこそ、問題はその練習やその周りに意味を持たせているか。「1年生たちとの部活はめっちゃ楽しい。けど、もっと普段の練習の中で試合の雰囲気を作らないといけない。」当たり前のことではあるんですが、その言葉には「重み」が感じられました。

本人には失礼かもしれませんが、正直「火」はつかないと思っていました。今回の負けを通して真っ暗闇の中で悩み、不安は一層募り、藻掻きましたが、下を向くことはせず、前だけを見ていました。そしてその暗闇に光が差したことで何かが起きました。この「何か」は高校総体のときに足りなかったものなのかは分かりませんが、1歩前進したと確信しました。心の成長期でもあり、紆余曲折の多い高校生の時期、坂本にとっての「きっかけ」だったのかもしれません。この火は絶やしません。

 

来年は行こう。インターハイ。

 

 

 

風が吹いてきました。

 

 

1年生たちももう「新入生」じゃありません。みんな不器用ですが、勝負には人一倍こだわる負けず嫌い集団です。ただ、まだまだ自分を見せることには未熟。「コートでは演者になれ」と言います。自分を強く見せるには?焦ってるのが伝わると相手の思うツボ。不安な姿は見せない。必要なのは表現力。君たちは全員が主演女優。

 

それから1ヶ月で練習試合を重ね、勝ち負けはあるものの今までよりも一層自分と向き合うようになりました。(久留米大学さん、翔陽高校さん、熊本北高校さん、濟々黌高校さん、島原高校さん、ありがとうございました。)特に久留米大学さんには、秋リーグ直前の多忙な中、無理を言ってスケジュールを合わせて頂いて本当にありがとうございました。

 

 

高校総体が終わって5ヶ月、いよいよ今週末が秋の団体戦です。ひと夏を越えて変化した新チーム。1人1人の記憶に刻み込まれる試合をします。他の誰でもなく、自分のために。

夏場の畑仕事~立秋~

【女子ソフトテニス部】2024年8月11日

大きく芽を伸ばした最終戦。

秋というにはまだまだ酷暑が続き、むしろこの夏一番の暑さの中、最後の大会に参加させて頂きました。

 

≪6戦目:8/8(木),9(金) 北九州近県大会(団体)@北九州市三萩野庭球場≫ 涼風至

インターハイが終わり、どのチームも新体制に移行しています。今までの試合で得られた課題をどれだけジブンゴトとして捉え、初めての場所、初めての相手との試合でどれだけやれるかを試すための遠征です。熊本県からは唯一の参加でした。

初日8/8(木)はリーグ戦を行い、その順位毎にトーナメントが行われました。

【予選リーグ】  博多女子0-③   北九州市立1-②   2敗でリーグ3位となり、3位トーナメントへ。

【3位トーナメント】 1回戦 博多女子+牛津③-0   2回戦 武蔵台③-0 時間の都合上2回戦で打ち切り。

 

2日目8/9(金)は参加校(30チーム)全体で始めからトーナメントでの大会が実施されました。

1回戦 博多女子B②-1

2回戦 福岡魁誠A②-1

準々決勝 福岡西陵1-②

 

8月8・9日に北九州市で行われる近県高等学校ソフトテニス大会の団体戦に出場させて頂きました。結果はベスト8でした。ベスト4をかけた試合では1-2で負け、負けた2ペアはファイナルでした。夏休みに入ってから毎週のように試合があり、どのぺアもファイナルゲームになると負ける事が多く、今後そこをどう勝ちきるかが課題だなと思いました。またファーストサーブの確率が皆低いので、これからの新人戦に向けて1から見直し改善していこうと思いました。今回遠方まで応援・送迎をしてくださった保護者や関係者の方々、本当にありがとうございました。 

主将 坂本

   

1番手として勝たなければいけない試合で自分の思い通りの試合ができずとても悔しい2日間になりました。自分はまだ、1番手として優衣先輩と組むことの責任感が足りてないと感じました。簡単にミスをしないようにするために日頃からの練習でもミスをもっと減らしていこうと思います。」田村は自分の弱さに向き合おうとしてます。いくら練習の中で自分の技術を磨いても、試合の緊張感の中でノーミスというのは誰でも難しい。大事なのはミスした後。この遠征で田村は自分のミスを必死に取り返すどころか消極的になり、後衛任せのプレーをしてしまいました。「後ろは走って何本も打っているから前衛がいちいち凹んでたら元も子もない。自分のミスなら次取り返すくらいの気持ちでプレーしなさい」うちの前衛は全員1年生ですが、まだまだ気の弱さが目立ちます。「頼る」ではなく「活かす」。このマインドセットをチームの共通認識として精神的にも成長していきます。

 

普段は中々やれない県外の高校との試合を経験して今一度自分たちに足りない部分を明確にできました。他校の選手のプレーに感心するとともに、あんなプレーをしてみたいと参考になることもたくさんありました。坂本も書いている通り、接戦の場でのあと1点の強さを身につけていかないといけません。緊張感のある中でのプレーを今回含め今までの大会で何度も経験しました。これで6週連続の大会参加が終わりです。夏後半は、全員が今まで以上に目的意識をしっかりと持って、9月から始まる新人戦にむけて個々のレベルアップを図っていきます。

花が咲いて実をつけるまではまだまだ時間はかかりそうですが、確実に芽は生長しています。

夏場の畑仕事~大暑~

【女子ソフトテニス部】2024年8月11日

真の敵は己の中にあり

私が小学生の頃に所属していたバスケットボール部のスローガンでした。勉強でもスポーツでも、まずは自分に負けないこと。そこが勝負に勝つ第一歩です。ここから後半戦に突入です。試合毎に生徒に起こる変化を楽しみにしています。

 

≪4戦目:7/28(日) 高校生夏季選手権大会(個人)@蛇ケ谷公園テニスコート≫ 土潤溽暑

全員が少しずつやりたいことをはっきりと言語化して、実際にチャレンジしていってます。試合の後にどんな試合・展開を作りたかったか自分たちの考えを言えるようになってきました。前村は後衛前のロブの有用性に気付いたようです。住永と池田はダブル後衛の際、オフザボールのときのポジションをかなり意識して試合に臨んでいました。新しい武器を身につけても磨き続けなければ刃先は錆びてしまうものです。実践あるのみ。結果は以下の通りです。

【予選リーグ】

坂本・原田 筑紫台④-0 玉名④-0
前村・田村 第二④-1 筑紫台④-2 九州学院④-0
吉元・松波 北稜④-0 宇土④-0 玉名④-0
住永・池田 天草0-④ 熊本商業0-④ 玉名・専大熊本④-1

 

【決勝トーナメント】

1回戦 準々決勝
坂本・原田 熊本商業3-④(F5-⑦)
前村・田村 第一3-④(F7-⑨)
吉元・松波 筑紫台2-④

 

あと少しの詰めの部分がで取り切れない。上位グループで戦うにはここで勝ち切る強さを身につけないといけません。緊張感のある試合で接戦の経験値をまた一つ手に入れました。梅雨も明けて唸るような暑さが到来しましたが、普段の練習もあってか、暑さに対して連戦をこなす程の身体は鍛えられているようです。あとは試合後半の集中力の維持が課題です。

 

≪5戦目:8/3(土),4(日) 高校1年生大会(個人)@運動公園メインコート≫ 大雨時行

高校ソフトテニスの歴は横並び、高校総体と多くの試合をしてきた中でどれだけ成長したかが試される試合です。今年度は少し前までのトーナメント制に戻しての実施となりました。リーグとは違って負けたら終わり。各自しっかり準備をして臨みました。結果は以下の通りです。

1回戦 2回戦 3回戦 4回戦
前村・田村 第二④-1 済々黌④-3 第一3-④(F5-⑦)
吉元・原田 ルーテル④-1 熊本中央0-④
住永・松波 翔陽3-④(F3-⑦)
池田(熊本北と混成) 大津④-3 済々黌0-④

 

     

先日行われた1年生大会ではペアでしっかり考えながらゲームを進めることができました。自分がリードしているとき守りにいってしまい、攻めきることができませんでした。今回の試合では後衛前ロブを出す大切さを学ぶことができました。これからの試合でも大切なことを1つ1つ見つけていきたいです。大事な場面でミスをしてしまうので日頃の練習からカウントを意識し取り組みたいです。自分達の課題をそれぞれが見つけることができたのでこれからの練習に活かし新人戦に向けチームみんなで高め合っていきたいです。

1年代表 前村

 

2日目に残ったのは前村・田村のみでベスト16でしたが、G3-0からの逆転負け。しかも前回と同じ相手でファイナルも全く同じ5-4から。住永・松波もG3-0から相手のミスを待って受けに回ってしまいました。他にも、対戦相手に委縮してしまい試合前から後ろ向きに入ってしまうなど、勝負の場での攻めの気持ちがまだまだ足りませんでした。相手と戦う前に自分との戦いに負けない、どれだけ自分に厳しくなれるかが本当の勝負所での強さになります。「攻撃は最大の防御」という言葉にもあるように「守る=受ける」ではネガティブなプレーになることが多いため、「守る=攻めにくくさせる」という意識を前にシフトしていくこと。ここぞというときには技術よりも気持ちの面が大きな要因となりがちです。しんどい時こそクレバーに徹することが求められ、相手の心境をも考えて自信のある一手で勝負する「2人で1点」を実践できるようになりたいとつくづく実感させられました。残すは締めくくりの第6戦。ここまでの試合で見つけたこと、考えたことを初めての場でどれだけアクションに移せるか、この夏最後の学びの場です。

 

夏場の畑仕事~小暑~

【女子ソフトテニス部】2024年8月11日

チーム坂本、側枝をしっかり伸ばします

植物において、側枝(そくし)とは主幹から分岐する枝で、太陽光を効率よく受けて繁殖力を高めるために不可欠です。しばらくするとこの側枝は適度に剪定を行います。主幹が成長するのに必要な栄養が側枝に分散するのを防ぎ、他の枝や葉などの重要な部分に行き渡るようにするためです。これにより病害虫の予防や風通しの改善に繋がり、植物の生命活動を活発にします。

高校総体が終わって1ヶ月。新チームはここから6週連続で大会に参加させて頂きました。蒔いた種からわずかに出た芽を大切に育てた夏。子どもたちの畑仕事の様子を綴ります。

 

≪1戦目:7/6(土)八代新人(団体)@八代市テニスコート≫  温風至

予選リーグで福岡西陵高校に1-②、宇土高校に③-0でリーグ2位となり決勝トーナメントには進めませんでした。6月末の定期考査に向けて総体後から長期のオフを挟んでの大会。部活も勉強もメリハリをつけて取り組む。練習不足は否めませんが、その中でもベストの試合ができるように、そしてそこで新たな発見をするように臨んでいます。

 

≪2戦目:7/13(土)八代新人(個人) @八代市テニスコート≫  蓮始開

7月に入り、県内でも感染症の波が再来。うちの部でもその影響を受け、3ペアでの出場に。さらにこの日は雷雨による荒天のため、試合は途中打ち切りになりました。結果としては

 

1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 準々決勝
坂本・田村 上天草④-2 済々黌④-2 翔陽④-2 誠修1-④
吉元・原田 熊本商業0-④
前村・松波 ルーテル④ー2 誠修2-④

 

で坂本・田村がベスト8でした。天候による中断で攻め切れていた集中力が切れてしまったり、始めからネガティブなマインドで試合に入ってしまったりと、持っている技術を出し切れないことは悔やまれます。準備不足で芽を枯らさないように。

 

≪3戦目:7/21(日) 体育堂杯(団体)@運動公園メインコート≫  鷹乃学習

キャプテンの坂本が不在で1年生のみでの参加でしたが、チームの精神的支柱がいない状況が1年生にどういった影響を与えるか、一つの検証でもありました。

 

先日行われた体育堂杯ではキャプテンがおらず初めて1年生だけでの団体戦でしたが3位という結果を残すことが出来ました。個人で見てみると守らないといけないときに守れていなかったり攻めなきゃいけないときに攻めれていなかったりなどが多々ありました。また3試合の中で一人一人課題を見つけるとことができたのでこの夏練習で自分たちの課題を克服できるようがんばります。 

1年代表 原田

 

予選リーグでは、必由館高校に③-0、天草高校に②-1で勝利し、決勝トーナメントに進みましたがこの2試合ではっきりとした課題がまた1つ。全員が相手に合わせてしまい、自分たちのプレーができないこと。打ってこない相手に対しては自分たちのやりたいプレーができるのに対して、しっかりと打ち込んでくる相手には全て後手後手。できるときにやるのは再現性を確認する上で大事ですが、1つレベルが上がった途端にそれができなくなる。考える余裕がなくなるとこうなります。まさに1年生の勉強の場となりました。吉元は逆クロス展開の作り方を気にするようになったようです。自分から打って作るのと、相手に打たせて作る展開の違い。しっかりと芽を育てようとしてます。

 

 

きっかけ探し

【女子ソフトテニス部】2024年7月20日

Be the change you wish to see in the world.

世界を変えたいなら、まず自分が変化と成るべきです。」インド独立の父と呼ばれる市民活動家、マハトマ・ガンジーの言葉です。

 

 

更新が遅れました。既に新チームがスタートしていますが、坂本・北田の最後の試合である選手権県予選のことを綴ります。本来ならば高校総体前にある予定でしたが、荒天のために総体後に延期となった試合です。

 

今回の国体予選では先日の高校総体での悔しい思いもあり、いつも以上に気合が入っていました。しかし天候には恵まれず、いつ試合が始まるかわからないなかでのアップでした。試合内容としては今まではなかなか守りの意識が捨てれず、攻めることができなかった場面でも強気なポジションをとり、積極的にボールをとりにいきました。後衛も雨のなか、相手より先にミスをしないように粘り強くボールを繋いでくれました。負けたら引退というなかで緊張もありましたが、「勝ちたい」という思いで試合に挑みました。結果としては負けてしまいましたが今の自分たちにできるベストなプレーだったと思います。最後の試合を楽しむことができ、悔いはありません。自分はこれで引退となります。改めて振り返ってみると、この3年間いろいろなことがありました。キャプテンとしての自分の未熟さを痛感させられることも多々あり、テニスの技術はもちろん、一人の人として成長できたと感じます。
最後に保護者の皆様、送迎や様々なサポート、応援等ありがとうございました。これからも文徳ソフトテニス部をよろしくお願いします。
主将:北田

 

「キャプテンとして未熟さを痛感した」

この言葉にもあるように、それは近くで見ていても感じ取れるものでした。

 

 

「最後の試合でどう終わりたいの?」高校総体の1週間前、チームとして ’’向かっていない’’ 雰囲気を感じて北田に尋ねました。キャプテンとして自分に厳しく、泥臭く藻掻く姿でチームメイトを引っ張って欲しかったのですが、自分への甘さがそれを邪魔してしまいます。「やれない」んじゃなく「やらない」だけ。守りの気持ちが最大の要因です。

正直、3年生になってからの2ヶ月がどん底でした。ここから這い上がるのは自分の弱さと正面から向き合わない限り不可能です。そしてそれはプレーにも出ているのがはっきりと見てとれました。このチャンスを逃したら先に進めなくなると思いましたが、それは本人が一番分かっていたようです。当然です。それができずに大将は務まりません。だからこそこの時期に先の言葉をかけました。そして、高校総体のあの最終戦を戦ったからこその変化がありました。今までは「やりきれない敗戦」ばかりだったのが、「やりきった敗戦」にようやく変わりました。もちろんあのファイナルゲームを勝ちきれなかったことに悔しさはありますが、それまでに悩み続け、足掻き続けた結果、自分の納得のいくプレーで締めくくれたことは今まで以上の収穫であり’’変化’’でした。

 

 

新チームの試合も早速始まっており、7月から8月にかけて毎週のように大会に出場します。試合ばかりになってしまう心配もありましたが、今のチームに必要なのは経験の場です。変化のきっかけを各々で見つけるため、試合の結果で終わるのではなく、常に「ナゼ」を追い求めていきます。「考える」と言ってもまだまだ引き出しも少ないチームですが、与えられたヒントをもとに自分の考えを持って言語化、そして周囲と共有しながら練習し、試合で実践する。そのために敢えてこのスケジュールを組みました。時間は有限ですが、その中で1つでも多くのトライ&エラーを繰り返し、技術だけでなく心の変化をもたらす夏にしていきます。

梅雨突入

【女子ソフトテニス部】2024年6月22日

畑の水やり

 

「梅雨」をなぜ「つゆ」と読むのかふと気になって調べてみました。

雨が多い時期であることから『露にぬれて湿っぽい』という意味を持つ「露けし」からとったとする説と、梅が熟して潰れる時期であることや長雨により食べ物や衣服が傷んでしまう時期であることから「潰ゆ(ついゆ)」からとったとする説があるそうです。勉強になりました。

 

 

さて、今週で中間考査が終わって一喜一憂する部員がいる傍ら、新チームの練習が始まると同時に梅雨入り。ボールも打てないのでサブアリーナでラントレと筋トレ。技術よりもまずは身体を作ることから。この時期だからこそ必要な事をします。

恐らく小学生以来?にシャトルランをしました。田村が97回でマックスでした。中には40回いかない部員も。さすがにまずい…(泣)腕立てや背筋、腹筋、、、できなさすぎてびっくりです(泣)こういうところから始めなければと危機感。

気付けば部員からの提案で音楽を流してエクササイズが始まりました(笑)まったく楽曲が分からなかったので私も流行りに乗ろうと思います。湿度が高く蒸し暑い気候でしたが、なんだかんだで全員で笑いながら楽しく汗をかけたので、たまにはこういうのもアリですね。

  

次の大会は7/6(土)の八代大会です。新チームになって最初の大会。天候には敵いませんが、雨に頼らず、種への水やりを毎日欠かさずにしていきます。