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きっかけ探し

【女子ソフトテニス部】2024年7月20日

Be the change you wish to see in the world.

世界を変えたいなら、まず自分が変化と成るべきです。」インド独立の父と呼ばれる市民活動家、マハトマ・ガンジーの言葉です。

 

 

更新が遅れました。既に新チームがスタートしていますが、坂本・北田の最後の試合である選手権県予選のことを綴ります。本来ならば高校総体前にある予定でしたが、荒天のために総体後に延期となった試合です。

 

今回の国体予選では先日の高校総体での悔しい思いもあり、いつも以上に気合が入っていました。しかし天候には恵まれず、いつ試合が始まるかわからないなかでのアップでした。試合内容としては今まではなかなか守りの意識が捨てれず、攻めることができなかった場面でも強気なポジションをとり、積極的にボールをとりにいきました。後衛も雨のなか、相手より先にミスをしないように粘り強くボールを繋いでくれました。負けたら引退というなかで緊張もありましたが、「勝ちたい」という思いで試合に挑みました。結果としては負けてしまいましたが今の自分たちにできるベストなプレーだったと思います。最後の試合を楽しむことができ、悔いはありません。自分はこれで引退となります。改めて振り返ってみると、この3年間いろいろなことがありました。キャプテンとしての自分の未熟さを痛感させられることも多々あり、テニスの技術はもちろん、一人の人として成長できたと感じます。
最後に保護者の皆様、送迎や様々なサポート、応援等ありがとうございました。これからも文徳ソフトテニス部をよろしくお願いします。
主将:北田

 

「キャプテンとして未熟さを痛感した」

この言葉にもあるように、それは近くで見ていても感じ取れるものでした。

 

 

「最後の試合でどう終わりたいの?」高校総体の1週間前、チームとして ’’向かっていない’’ 雰囲気を感じて北田に尋ねました。キャプテンとして自分に厳しく、泥臭く藻掻く姿でチームメイトを引っ張って欲しかったのですが、自分への甘さがそれを邪魔してしまいます。「やれない」んじゃなく「やらない」だけ。守りの気持ちが最大の要因です。

正直、3年生になってからの2ヶ月がどん底でした。ここから這い上がるのは自分の弱さと正面から向き合わない限り不可能です。そしてそれはプレーにも出ているのがはっきりと見てとれました。このチャンスを逃したら先に進めなくなると思いましたが、それは本人が一番分かっていたようです。当然です。それができずに大将は務まりません。だからこそこの時期に先の言葉をかけました。そして、高校総体のあの最終戦を戦ったからこその変化がありました。今までは「やりきれない敗戦」ばかりだったのが、「やりきった敗戦」にようやく変わりました。もちろんあのファイナルゲームを勝ちきれなかったことに悔しさはありますが、それまでに悩み続け、足掻き続けた結果、自分の納得のいくプレーで締めくくれたことは今まで以上の収穫であり’’変化’’でした。

 

 

新チームの試合も早速始まっており、7月から8月にかけて毎週のように大会に出場します。試合ばかりになってしまう心配もありましたが、今のチームに必要なのは経験の場です。変化のきっかけを各々で見つけるため、試合の結果で終わるのではなく、常に「ナゼ」を追い求めていきます。「考える」と言ってもまだまだ引き出しも少ないチームですが、与えられたヒントをもとに自分の考えを持って言語化、そして周囲と共有しながら練習し、試合で実践する。そのために敢えてこのスケジュールを組みました。時間は有限ですが、その中で1つでも多くのトライ&エラーを繰り返し、技術だけでなく心の変化をもたらす夏にしていきます。

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