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2016年03月08日
3月1日から18日まで就職面談が行われています。2年生の企業就職希望者と公務員希望者が対象です。現在希望している職種や企業等に対してどの程度の知識があるか、就職に対する心構えはしっかりしているかについての確認が行われています。社会人としての自覚を身に付けながら、就職対策を確実に進めてほしいと思います。
2016年03月07日
2016年03月04日
2016年03月03日
2月27日の卒業式後に、KKRホテル熊本で3学年保護者会による謝恩会が開かれました。
植野3学年長の開会の後、園田文徳会会長・中山理事長・荒木校長・宮田3学年主任からの挨拶の後、花束と記念品の贈呈が行われ、新堂文徳会副会長の乾杯で開宴しました。参加いただいた保護者の方は、3年間の思い出話を交えながら、担任や教科担当に感謝の気持ちを伝えていらっしゃいました。歓談の合間には、テーブルごとの記念撮影や、クラスごとに3年間の思い出を写真で振り返るDVD上映、アトラクションとしてフォークダンスなども企画されていました。最後には全員で校歌を斉唱し、森2学年長の万歳で会は閉じられました。
保護者の皆様には、3年間学校を支えていてだきありがとうございました。そしてお疲れ様でした。
2016年03月02日
2月27日に「平成27年度 第55回卒業証書授与式」が挙行されました。
卒業生と来賓入場の後、開式の辞、国歌斉唱、卒業証書授与と続きました。担任が生徒一人一人の名前を読み上げ、普通科代表の福田さん(3JS1熊大附属中)と、理工科代表の古川くん(3T2北部中)に卒業証書を授与されました。その後、学校長式辞、理事長祝辞、園田文徳会会長による来賓祝辞、来賓紹介、祝詞・祝電披露、表彰授与では尾崎さん(3JSS熊大附属中)に熊本県知事賞が授与されました。千々松さん(2JS1熊大附属中)の在校生代表送辞、本田くん(3F1本渡中)の答辞、「仰げば尊し」「蛍の光」「校歌」の唱歌で授与式は終了しました。
授与式終了後は、卒業生代表の松谷くん(3T3下城南中)からの記念品贈呈、保護者代表の植野様からの謝辞の後、卒業生は最後のホームルームへと移動しました。
各クラスでは担任より、卒業証書・皆勤賞・精勤賞などが一人一人に手渡され、学校や保護者に対する感謝の気持ちを一人一人が述べる場面も見受けられました。ホームルームが終了し、卒業生は3年間のさまざまな思いを胸に、文徳高校を後にしました。
学校長式辞の要旨をご紹介します。
「厳しかった冬の寒さもやわらぎ、春の訪れを感じる今日の佳き日、本校ゆかりの多数のご来賓の御臨席と保護者各位の御列席のもと、ここに第55回卒業証書授与式が挙行できますこと、誠に喜びに耐えません。ご臨席賜りました皆様に心より感謝申し上げます。
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんは3年前、あるいは6年前、桜満開のここ青春の丘で入学式を迎えましたが、早いもので本日は卒業の日を迎えました。今、皆さんの胸に去来するものはなんでしょうか。昨日、私の手元にも卒業アルバムが届きました。そこには思い出の場所で撮影された皆さんの素晴らしい笑顔と、学習や部活動、学校行事などに真剣に取り組んだ姿がありました。思いおこせば、大会で勝利した喜び、努力を積み重ねて取得した資格や検定試験での達成感、進路実現に向けて夜遅くまで勉強した日々のことだけでなく、不本意な結果に流した涙や将来に対して抱いた不安など、想い出す場面は一人一人異なるでしょうが、それぞれが、かけがえのない青春の一ページになっていることと思います。
ところで、近年の急激な生活環境の変化は便利で快適な生活を生み出しました。しかし、グローバル化や情報化の進展、少子高齢化などの社会の急激な変化は、様々な形で我が国に大きな影響を及ぼし、将来の予測が困難な時代となっています。ある未来学者は「2030年の世界では現在の職業の五割近くは存在せず、新たな職業が生まれている」と予測しています。皆さんが30才を越えた頃になります。この予測が的中するかどうかはさておき、皆さんは間違いなく変革の中の厳しい時代を生きていくことになります。英語が堪能であるとかITスキルが高いなど、時代と共に求められる能力や技量は変化していきますが、人として誇りを持った生き方だけは忘れないでいただきたい。
そこで、これから新たなステージへ羽ばたく皆さんに、最後に贈りたい言葉があります。それは「逆境を友達にする。約束は守る。小さなことでも全力でやる」という言葉です。これは、2010年、甲子園で春夏連覇を果たした沖縄の興南高校野球部の我喜屋監督の言葉です。我喜屋監督は春の選抜大会で優勝したその日に、歓喜に沸く選手たちに向かって、「甲子園での優勝が花ならば、普段の生活や練習態度、補欠としてチームを支えてくれた仲間や日夜を問わず育てていただいた両親への感謝が根っこだ。花は咲いてもすぐに散る。散った花びらは元に戻らないが、根っこがちゃんと育っていればまた花が咲く」と言って、根っこの大切さを伝えたそうです。その時のメッセージが「逆境を友達にする。約束は守る。小さなことでも全力でやる」という言葉だったのです。皆さんもどこかで、聞いたことがある言葉だと思いますが、社会に出てからも心したい箴言だと思います。人は誰でもそうですが、一見不利と思えることや、嫌なことに出逢うと背を背けたくなりますが、逃げてばかりいたら、いつまでたっても逆境から抜け出せません。では、「逆境を友達にする」にはどうしたらよいと思いますか。私は三つあると思います。まず一つ目は、「負けないぞ、このくらい」といった気概、二つ目は、不利なことや嫌なことであっても、「これは自分に課せられた試練だ」と受け止める心のゆとり、そして、もうひとつは、時には立ち止まって「どうすれば解決するかな」と考え洞察する力だと思います。その為に、約束は守って欲しいと思います。友達との約束、両親との約束、先生との約束、社会との約束など、約束を守ることでお互いの信頼関係が強くなり、応援するサポーターも増えてきます。さらに、その約束は自分との約束だと自覚することで自分も強くなります。また、どんな小さな事でも全力でやって欲しいと思います。「心の弱い人はルールが守れない。心の強い人は小さな事を大事にする」とも言われます。挨拶、端正な服装、整理整頓、掃除、時間を守るなど、案外簡単そうに思えても実行できないのが凡人の常です。野球でも送りバントやベースカバーは目立ちませんが、それが得点に繋がったり失点を防ぐことになります。人生もしかり、ルールを守り、小さなことを積み重ねることで逆境を乗り越える糸口がみつかるのではないかと思います。皆さんは、本校において、友達や先生方と直接ふれあう中で、誠実にして、心温かい人間、痛みのわかる人間になることを学んできました。社会に出て、成果やスピードが要求されたとしても、人としての大事な教えだけは大事にして頂きたい。他人の痛みや悲しみに心を砕き、社会のことや地球規模の環境問題にも関心を寄せながら、平和で心豊かな社会が実現するよう、一人ひとりが心と体を動かして頂くことを切望します。
最後になりましたが、保護者の皆様方にお祝いとお礼を申し上げます。本日ここにお子様がめでたくご卒業されますことを、心からお喜び申し上げます。おめでとうございます。高校3年間は人生の中で最も多感で心が揺れ動く時期です。また、自らの進路に思い悩む時期でもあります。学校では素直な生徒たちですが、ご家庭ではやり場のない思いを保護者の皆様にぶつけることもあったかもしれません。振り返ると、私どももそうであったように、子供の進む道にも、大小様々な壁の厳しい試練が待ち受けていると思います。そんな試練に果敢に立ち向かうとき、子供の幸せを願う親心は、大きな励ましとなるに違いありません。お子さんの人生はこれからです。開花する時期に早い、遅いはあっても、文徳高校で学んだということは、必ず、長い人生の中で、生きてくるものと信じております。私ども教職員も保護者の方々と共に温かく見守って参りたいと思います。併せて、この三年間または六年間、本校の教育方針をご理解いただき、物心両面に亘ってご支援いただきましたことに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
卒業生の皆さん、いよいよお別れです。学園では、新しい体育館や実習棟、体育館前の憩いの広場が完成し、学校の佇まいは少しずつ進化していますが、ここ青春の丘文徳高校は諸君にとって永遠の故郷です。辛いとき、寂しくなったとき、諸君を慰め、勇気を奮い立たせてくれることでしょう。志を高く持ち、何事にも臆することなく自分の人生を邁進して頂きたい。そして、文徳高校を愛し、母校の後輩たちにエールを送り続ける頼りになる同窓生となっていただきたい。皆さんの前途に幸多からんことを祈り式辞とします。」