文徳高等学校トップページ » 文徳ing
2019年07月30日
7月29日に、今年度も本校で熊本時習館特別事業・東京大学特別授業が実施されました。文徳52名、他校生17名、計69名の受講生を対象に、お二人の東京大学の教授に授業をしていただきました。
東京大学大学院工学系研究科総合研究機構
教授 寺井 隆幸 先生
題目「2050年のエネルギー研究開発と東大教授の日常」
東京大学大学院工学系研究科附属総合研究機構
教授 柴田 直哉 先生
題目「最先端電子顕微鏡の挑戦―原子直接観察のその先へ―」
お二人からは難しい内容ながらも丁寧に教えていただき、質疑応答の際には生徒からの積極的な質問がありました。学問への憧れを胸に抱き、今後の学業に活かしてくれることを期待します。以下に生徒感想文を掲載します。
「私たちの生活と密接にかかわっているエネルギーについて、これから人間の生活を支えていくエネルギーはどのようなものか、どのような仕組みでエネルギーを生産できるのかなど、短い時間ながらも詳しく講義していただいた。これからのエネルギーについて深く考えていきたいと思った。」
「電子顕微鏡というものにも多くの種類があり、とても大きなものもあるということを初めて知った。今授業で習っている化学と物理、生物がこのように役立っていくのだと思うと、より一層学びに対する意欲が出てきた。」
「パワーポイントの作り方や話し方など、とても分かりやすかった。最後の質疑応答の時に寺井先生と柴田先生が一緒になってエネルギーのことを考えているところは、見ていてとても真剣さを感じた。」
2019年07月23日
7月17日の放課後に、海外語学研修としてニュージーランドに渡航する参加生徒とその保護者を対象に、最終オリエンテーションを実施しました。
しおりを見ながら日程の詳細な確認や具体的な注意事項などを確認し、引率する英語科の中川教諭からは、個人的にも大変楽しみにしていることと、皆で素晴らしい研修にしましょうとの挨拶がありました。
7月28日の早朝に本校を出発すると、福岡空港よりシンガポールを経由してオークランドに向かいます。
旅行の詳細は本校ホームページの特設ブログにて発信してまいりますので、どうぞご覧ください。
2019年07月19日
7月10日、NTTドコモから川橋香織氏をお招きして、スマホ・ケータイ安全教室という題目で講演を行いました。現在の中高生が成人するまでに、インターネットに関する事件に巻き込まれる確率は二人に一人と言われている現代において、生徒にとって一番身近なインターネット環境である、スマホ・ケータイとの付き合い方を教えていただきました。特にSNSに焦点をあて、簡単に情報を発信できるということは、便利な反面、載せてはいけない情報を掲載してしまう可能性があること、肖像権を侵害してしまう恐れがあることなど、過去の投稿で自分の将来をダメにしてしまう危険性を含んでいることを語られました。その後、コミュニケーションツールとしての側面もあるSNSは、悪意を持った人とも出会うツールになりうるということも教えてくださいました。講演は、○×クイズや具体例を列挙することで、自分に置き換えて考えることができ、生徒も熱心に話に聞き入っていました。
2019年07月16日
6月19日(水)、3年生就職希望者を対象に「企業見学会」を実施しました。(株)堀場エステック阿蘇工場、本田技研(株)熊本製作所を見学しました。2社とも大変お忙しい中にも拘わらず、工場の隅から隅まで、懇切丁寧にご案内をして頂きました。ものづくりの素晴らしさと厳しさ、仲間との連携、仕事に挑戦し続ける姿勢、正に自分自身の生き方そのものを考えさせられる貴重な機会になりました。
2019年07月12日
7月5日に本校体育館にて開校記念講演会を行いました。チベット出身の歌手であるバイマーヤンジン氏をお迎えして、「人はなぜ学ぶのか?」という演題でお話しいただきました。バイマーヤンジン氏はチベットの標高四千ートルを超える、ほとんどの人が文字の読み書きのできない小さな村で生まれ、大変苦しい環境の中で必死に勉強をして、数千倍の競争率を誇る中国国立四川音楽大学に入学されました。大学でも民族差別と戦いながら学業に励み、卒業後に同大学で教壇に立った後、日本で働きながら故郷に学校を設立なさいました。現在では10の学校ができているそうです。実体験をもとに語られる「皆さんが当たり前だと思っている日本の生活は、私にとっては天国のような環境です。」「人生には苦労はあるが、乗り切れば幸せがあります。」といった言葉に生徒たちは胸を打たれていました。
以下に生徒の感想文からの抜粋を掲載します。
「先生のお話で一番印象に残った言葉は『家族や地域の人、国のために努力をしてほしい。苦労は必ず報われる。』です。私が今年受験生であるということと、先生の血のにじむような努力をされた体験談が、より一層私の心に先生の言葉を刻み込みました。そしてつらい経験を乗り越え、自分の人生を邁進してこられた先生の姿に、他の生徒同様、強い憧れを抱きました。
『どのようにすれば、先生のように強い意志を持った人間になれるか。』これが今回の講演会で浮かび上がった私自身の自分に対する問いです。この問いに対する現時点での答えは、『困難な状況にも躊躇することなく挑戦する。』ということです。今まで私は辛い状況下にいる時は、どうにかして脱出する方法を探し出すことに専念し、楽な道を選んできました。でもこれからは、強靭な精神を養うため、苦労は必ず報われると信じて、厳しくても努力します。
私の今の一番の目標は東京大学に合格することです。志望校判定がE判定という厳しい現状ですが、先生のお話のお陰で『まだまだ挑戦すれば可能性はある。』と思えるようになりました。本日はありがとうございました。」吉富さん(3JSS文徳中)
講演会が終わると、握手を求めたり、一緒に写真を撮ってほしいとお願いをしたりと、多くの生徒がヤンジン氏に親しみを感じているのが分かりました。講演が生徒の心に届き、バイマーヤンジン氏の優しさが生徒を包み込んでくれているのだと感じる一幕でした。