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2022年5月11日
生徒および保護者の方々へ 校長室より5月号
2022.5.10
新学期が始まりあっという間に一月が過ぎました。去る4月29日には、体育大会を体育館で実施しました。当初、雨天時には5月1日まで延期して実施予定でしたが、コロナの感染拡大が懸念され、コロナ禍での感染防止に気をつけながらの連日の練習と準備で生徒諸君の疲労もピークに達している状況でしたので苦渋の判断となりましたが延期せず4月29日に実施した次第です。当日は、今ある環境の中で三密を回避し、感染防止対策を最大限講じて、集団演技に絞って午前中半日のプログラムで実施しました。各教室と体育館のアリーナをオンラインで結び、双方向でやりとりをしながらの実施となりました。臨場感が少なく、寂しい思いをするのではないかとの心配もありましたが、卒業記念品として寄贈していただいたプロジェクタで体育館に各教室の様子を、各教室には体育館での演技等の様子をLIVE配信してもらい、演技終了後には各教室からの盛大な拍手が響き渡っていました。演技の入れ替えの時間には、これまでの体育大会に向けた生徒諸君の練習等の様子を配信するなど、これまでの頑張りをみんなで共有し、楽しめるよう工夫してもらっていました。グラウンドでの体育大会と同じにはできなかったと思いますが、今ある環境の中で「今、何ができるのか。」を考えて取り組んでもらい、演技する生徒諸君の一生懸命さと各教室で応援している生徒諸君の盛り上げようとする気持ちが融合し、お互いに伝え合うものとなったと思っています。後日、当日のビデオを編集し、各学年で自分たちの演技も見てもらって体育大会を振り返り、これまでの頑張りを共有したいと思っています。
日ごろ、生徒諸君には、今置かれている環境の中で「今、何を為すべきか。何ができるのか。」を考えて一歩を踏み出そうと話していますが、コロナ禍の厳しい環境の中ですが、体育大会の取組がその実践の場のひとつとなり、今ある環境でできることを体現してもらったと思っています。体育大会当日、参加できなかった人も少なくはありませんでしたが、文徳高校・中学校1194人の文徳生全員で心を一つにしてやり遂げてもらいました。
体育大会当日まで準備等でがんばってくれた生徒会のみなさん、それぞれの担当を担ってくれた役員と応援団のみなさん、練習にがんばった生徒諸君、それらを支えてくださった保護者の皆様、体育科を始め、各先生方に感謝しています。
今月末からは、高校総体の先行実施となる競技もあります。次のステージでの生徒諸君の頑張りに期待しています。これからも、新型コロナウイルスによる制約の中での活動が求められますが、前向きに、私たちにできることを考えて実践し、一つ一つ課題を克服して取り組んでいきたいと思っています。「前向きに考え、努力をして、積極的に挑戦し、感動を得る。」そんな1年にしたいと思っています。
2022年4月15日
生徒および保護者の方々へ 校長室より4月号
2022.4.13
いよいよ令和4年度の新学期が始まりました。校庭のサクラもすっかり葉桜となり、木々の若葉の緑が映え、新緑の季節を迎えています。
本校では、4月7日に新任式・始業式、翌8日の10時から高校、14時から中学校の入学式を行いました。卒業生を送り出し寂しい思いをしていましたが、多くの新入生を迎え賑やかな日々が戻りました。4月11日には、対面式・部活動紹介等行い、新年度の新たなスタートを切ったところです。コロナ禍にありますが、来る4月29日には、体育大会を無観客で開催する予定にしています。
今、ニュースのトップは、ウクライナへのロシアの軍事侵攻による凄惨な状況の報道となっています。2月24日から続く軍事侵攻によって、子供や多くの一般市民が犠牲となっており、戦争の残虐さと平和の大切さを痛感しています。一日も早い停戦とウクライナの人々に平穏な日常が戻ることを願っています。世界の平和のために私たちに何ができるのか、深く考えさせられます。あるテレビ番組で「世界の平和というけど、まずは自分の周りに目を向け、一番側にいる人をきちんと愛することから始めることだ」と言うようなコメントが紹介されていました。「一番側にいる人をきちんと愛すること」この積み重ねが、お互いを思いやり、違いを認め、尊重し、自分と同じように周囲の人も大切にする思いへと拡がり、世界の平和へとつながっていくことになると改めて気づかされました。
また、コロナウイルスの感染拡大も連日のように報道されています。コロナウイルスの第6波の下げ止まりから一転増加に転じている地域も多くなっています。新型コロナウイルスのオミクロン株の派生型といわれるBA.2系統への置き換わりが進んでおり、第7波の到来・心配の声が出始めています。3回目のワクチン接種が進められていますが、次の4回目の接種の話もでています。3回目接種は、2回目ほど進んでおらず、若い世代の接種率の低さが指摘されています。若い世代の重症化は低い状況ですが、重症化リスクの高い人たちへの感染を防ぐ意味でもワクチン接種を含め感染防止対策を徹底する必要があります。私たちは、油断せず「密閉・密集・密接」の3密を回避し、マスクの着用、手洗い、手指の消毒など、求められる「新しい生活様式」を実践・徹底する必要があります。加えて、日ごろの各自の健康観察と管理を徹底していくことも重要です。日々、日常の当たり前を実現するには、相当の努力が必要であることを痛感しています。一人一人の自覚ある努力が日常の当たり前を実現し、授業、部活動、学校行事などを当たり前にすることができるのです。ただ、今の状況では、努力していても感染してしまう場合もあります。感染した場合は、感染が拡大しないように次の努力をすることであり、周囲の人は、感染した人の一日も早い回復を願い、お互いが温かい関係で支え合っていくことが大切であると思っています。そのような温かく、思いやりのある学校でありたいと思っています。
今年も、新型コロナウイルスによる制約の中での活動が求められますが、前向きに、私たちのできることを考えて実践し、一つ一つ課題を克服して取り組んでいきたいと思っています。「前向きに考え、努力をして、積極的に挑戦し、感動を得る。」そんな1年になることを願っています。
まずは、「凡事徹底」、あいさつと掃除に力を入れ、これまで以上にあいさつが響き渡り、掃除の行き届いた学校をめざしたいと思っています。
2022年3月4日
生徒および保護者の方々へ 校長室より3月号
2022.3.4
2月は、北陸・東北・北海道で例年をはるかに上回る大雪となっており、寒い冬となりました。修学旅行を予定していた新潟県の津南は4mを超える積雪となっています。熊本では、最近は天気の変化が激しいですが一雨ごとに寒さも和らぎ本格的な春の到来を感じます。ニュースでは、熊本県はサクラの開花が3月21日との予想が出されていました。この冬の寒さの刺激とその後の気温の上昇でサクラの開花のスイッチが入ったようです。
2月28日には、高校の第61回卒業式を行い、天候にも恵まれ、厳粛な中に夢実現にむけ新たなステージに踏み出す369人の卒業生が巣立っていきました。式は、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策のため、昨年同様、卒業生と保護者の方、本校職員のみの縮小した形で行いました。当日は、式に参加できなかった在校生と保護者の方を対象にして、昨年に続きインターネットを使って式の様子をライブ配信しました。これまでご理解とご協力をいただきました関係の皆様に心から感謝を申し上げます。
また、3月10日には中学校(中等教育前期)の修了式を行います。そして、3月18日は3学期の終業式となります。本年度もあっという間に一年が過ぎてしまいました。振り返れば、今年も新型コロナウイルスに翻弄された一年であったとの思いに駆られています。しかし、経験を積む中で少しずつ2年前よりその対応力が高まってきたようにも思っています。生徒諸君と保護者の皆様、地域の皆様のご理解とご協力に心から感謝を申し上げます。
「オミクロン株」の感染拡大もピークを過ぎたとは言われていますが、感染者数の減少幅が小さく、「ステルスオミクロン株」と言われる変異種の出現など危惧されており、本県に適用されていました「まん延防止等重点措置」は、九州では本県のみ3月21日まで再延長されました。本県のリスクレベルは、レベル3「対策強化レベル」(緩やかな減少傾向)が維持されています。日常の当たり前を実現するには、それ相当の努力が必要であることを思い知らされる毎日となっています。私たちにできることは、油断せず体調管理に気をつけ、「密閉・密集・密接」の3密を回避し、マスクの着用、手洗い、手指の消毒など、「新しい生活様式」を一人一人が自覚をもって、実践・徹底することです。これをしっかり実践して感染拡大を防ぎ、日常の当たり前を一日も早く取り戻したいものです。
さて、2月4日からは、北京で冬季オリンピックが開催されました。連日のように選手の活躍が報じられ、多くの人が元気と勇気をもらいました。日本のメダル獲得数は過去最高となりました。3月4日からは、北京でパラリンピックが開幕しました。オミクロン株の世界的な感染拡大の収束はまだまだ見えませんがコロナを吹き飛ばし、世界中の人が感動を分かち合える大会となることを願っています。一方で、平和の祭典といわれるオリンピック・パラリンピックが開催される中、連日のようにロシアのウクライナ侵攻の報道がなされ、子供たちにも死傷者が出るなど、たいへん悲しい世界の平和を揺るがす事態が起こっています。国連ではすべての加盟国で構成する国連総会の緊急特別会合が開催され、ロシアのウクライナ侵攻に対する非難決議が圧倒的な賛成多数で採択されました。新たな感染症への備えも大切ですし、何より戦争ない平和な世界であることが大切であり、一日も早く世界中が平和を取り戻し平穏な生活が戻ることを願っています。
2022年2月2日
生徒および保護者の方々へ 校長室より2月号
2022.2.1
早いものでもうすぐ節分となり、新しい年もあっという間に一月が過ぎました。ウメのつぼみもずいぶんと膨らみ、少しずつ咲き始めています。寒い日が続いていますが節分の次の日は立春、春ももうすぐです。新たな変異株である「オミクロン株」の猛威にさらされ連日のように感染拡大が報じられています。本県でも先週に続き感染者数が過去最多を更新して増え続けています。本県のリスクレベルも1月27日にはレベル3「対策強化レベル」に引き上げられました。本校でも1月25日から分散登校を実施しています。日常の当たり前を実現するには、それ相当の努力が必要であることを思い知らされる毎日となっています。私たちにできることは、油断せず体調管理に気をつけ、「密閉・密集・密接」の3密を回避し、マスクの着用、手洗い、手指の消毒など、「新しい生活様式」を一人一人が自覚をもって、実践・徹底することです。これがしっかり実践できていれば感染拡大は防ぐことができます。各自が、感染しない、感染させない努力を積み重ねる必要があります。私たち一人一人が自己の健康管理をしっかりするとともに、県リスクレベル2以上の時は、同居家族に発熱等の風邪症状があるときも自宅待機をお願いしています。皆様のご理解とご協力を重ねてお願いします。
さて、昨年は東京2020オリンピック・パラリンピックが開催され、コロナ禍の中、多くの感動と勇気、元気をもらいました。この2月4日からは北京で冬季オリンピック・パラリンピックが開催されます。オミクロン株の世界的な感染拡大の中ですが、東京オリンピック・パラリンピックで話題になったバブル方式といわれる管理体制が取られ、東京オリンピック・パラリンピックよりも更に厳格な管理の中で開催されるということです。日本選手団も選手村に入り開会式やその後の競技に備えている様子が報道されています。東京オリンピック・パラリンピックでもそうでしたが、コロナ禍の中、選手や関係者の方々が大会成功に向け懸命に取り組んでおられる姿は、国を超えて多くの人に感動をもたらしスポーツの素晴らしさ、平和の祭典と言われるオリンピック・パラリンピックの素晴らしさを感じさせてくれます。東京オリンピック・パラリンピック同様、一般の方の観戦はなく、一部の招待者のみとなると報道があっています。テレビ観戦等で選手の活躍をしっかり応援したいと思います。先ずは、2月4日の開会式にどんな趣向が凝らしてあるのかとても楽しみですし、その後の選手の活躍を楽しみにしています。コロナを吹き飛ばし、世界中の人が感動を分かち合える大会となることを願っています。
2022年1月20日
生徒および保護者の方々へ 校長室より1月号
2022.1.13
遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。1月7日に高校・中学ともに始業式を行いました。新たな変異株である「オミクロン株」の感染拡大が懸念され、感染拡大防止のため、予定を変更してすべてリモートで行いました。1月15日・16日は大学入学共通テストが実施されますが、今年も試験を目前に控え寒い日が続いています。例年のこととはいえ、コロナ禍でもあり受験環境の厳しさが増しているように感じます。
学校の正門前の花壇には、12月に本校の中学生が同窓会の支援を受けて植えたパンジーが寒さに耐えきれいな花を咲かせており、心を和ませてくれています。同時にチューリップ等の球根も植えており、この寒さの中少しずつ芽を膨らませています。しっかりと世話をし、花開く春の訪れを楽しみにしているところです。
新型コロナウイルスの新規感染者数は、12月にヨーロッパやアメリカで急激に増加していましたが、日本でも1月に入り急激な増加が続いており、感染拡大の「第6波」が到来したと言われています。沖縄県、広島県、山口県の3県には「まん延防止等重点措置」が1月9日から適用されました。本県でも新規感染者ゼロの日が続いていましたが新規感染者が1月11日には109人、1月12日には177人、1月13日には296人と急激に増加しており、1月13日には30歳代以下が感染者の7割を占めています。県のリスクレベルは1月12日に急遽レベル2「警戒強化レベル」に引き上げられました。県は、国とまん延防止等重点措置の協議を開始するレベルになっているとの報道もあります。ヨーロッパやアメリカと同様に「オミクロン株」に急速に置き換わっていると言われています。このオミクロン株については、厚生労働省より①感染性(従来株との比較)について、高い可能性がある、②重篤度(従来株との比較)について、十分な疫学情報がなく不明である、③再感染やワクチン効果(従来株との比較)について、再感染リスク増加の可能性があり、また、ワクチンの効果を弱める可能性があるとの見解が示されています。さらに、報道等では、潜伏期間が短い、症状も風邪症状に似ているなど出ており、濃厚接触者の待機期間も14日から10日にするなど話題になっています。オミクロン株の実態が少しずつ分かってきていますがまだまだ調査・研究の途上にあり、一日も早い実態の解明が求められています。
さて、新型コロナウイルスの感染が日本で確認されてから2年が過ぎようとしており、「日常の当たり前の生活」ができることのありがたさをつくづく考えさせられます。「日常の当たり前の生活」を実現するためには、私たち一人一人の自覚と努力が求められ、その努力なくしては実現できないことを思い知らされています。「withコロナ時代」と言われ、この二年のコロナ禍での経験を活かして、困難な中にあっても、前向きに、私たち一人一人が「今何を為すべきか」をしっかりと考え実践していく必要があります。
今後も油断せず体調管理に気をつけ、「密閉・密集・密接」の3密を回避し、マスクの着用、手洗い、手指の消毒など、「新しい生活様式」を一人一人が自覚をもって、実践・徹底したいものです。県リスクレベル2以上の時は、本人だけでなく同居家族に発熱等の風邪症状があるときも自宅待機をお願いしています。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。蒲島知事も会見で「わずかでも発熱などの症状がある場合は、仕事などを休み、すぐにかかりつけ医などの医療機関に電話相談し、受診するようにしてください。」と話されていました。
この1月15日・16日には、大学入学共通テストがあり、1月19日には高校の入学試験も実施します。最後の仕上げに取り組む高校3年生、中学3年生に心からエールを送ります。自分を信じ、先生方を信じ、支えてくださる家族に感謝し、志望を堅持してやりきってください。皆さんにとって2022年が希望に満ちた年となるよう願っています。