学校法人 文徳学園 文徳高等学校・文徳中学校

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2022年11月9日

生徒および保護者の方々へ 校長室から11月

2022.11.7

 

 気候も安定し、すっかり秋らしくなってきました。朝夕はずいぶんと冷え込み、山にも紅葉が見られるようになり、秋の深まりを感じています。

 11月に入り、再び全国瞬時警報システム(Jアラート)による弾道ミサイル情報が配信されました。日本周辺でも平和の維持に対する緊張感が高まっているのを強く感じます。

 新型コロナウイルスの感染状況は、10月7日以来、熊本県のリスクレベル「レベル1」が維持されておりずいぶんと落ち着いてきたと思っていましたが、最近は、本県も微増傾向にあります。日本だけでなく世界中で、感染防止と社会経済活動の両立をどのように図っていくのか、大きな課題となっていますが、10月11日からは国外からの入国者の上限が撤廃され、政府が実施する全国を対象とした観光需要喚起策である全国旅行支援も開始されました。次の「第8波」の到来を防ぐため、従来のワクチンに替わってオミクロン株対応2価ワクチンの接種も始まっています。最終の接種から3か月以上経過した方が接種できるようになりました。インフルエンザの流行も心配されており、10月から予防接種が始まっています。今後も油断なく、一人一人の毎日の健康観察、感染防止のために求められている「新しい生活様式」の実践等、徹底することが大切です。自分自身に必要な対策を自ら考えて実践していくことが求められています。

 さて、10月20日には、NPBのドラフト会議があり、本校出身の萩尾さんと児玉さんの二人が巨人と西武から指名を受けました。お二人のこれまでの努力が評価されたものでり、本当にうれしいニュースとなりました。在校生・職員ともに元気と希望をいただいたように思います。

 10月30日には、二学期の一大行事である文化祭を終日開催しました。ステージ発表は、1・2年生が体育館、3年生が各教室からリモートで参加して行いました。午後は時間を区切って、3年生、2年生、1年生が展示やクラス企画を見学しました。最後は、再びダンス同好会のステージ発表となり、1・2年生が体育館、3年生が各教室からリモートで参加し大変盛り上がりました。中学生は、崇城大学のSoLAホールを借りて実施し、個人、グループ、クラスの発表など、内容も盛りだくさんで生徒一人一人がリーダーシップを発揮して取り組んでいました。コロナ禍にありましたが生徒会・文化広報委員会を中心に企画を練り、文徳生が一丸となって終日開催を実現してくれました。生徒会、文化広報員会、各学年、クラス、部活動等、積極的に取り組んでもらい心から感謝しています。

 11月2日には、芸術鑑賞会を開催し、「三遊亭圓歌の『愉快な落語会』」と題して落語を鑑賞しました。コロナ禍後、初めて、高校生・中学生全員が本校体育館に集まって、感染防止のため間隔を取った椅子席で林家けい木さんの落語解説・落語、鏡味味千代さんの太神楽曲芸、三遊亭圓歌さんの落語を楽しみ、体育館が大きな笑いに包まれ、90分間の予定でしたがあっという間に100分が過ぎていました。

 部活動も大会が続いており、男子バドミントン部と男子剣道部は団体で準優勝となり九州大会に出場します。女子ソフトボール部は、選抜大会県予選で優勝し、三月の鹿児島県で開催されます全国選抜に出場します。男子ソフトテニス部は団体で準優勝し、全国選抜予選を兼ねた九州大会に出場します。中学生は、10月19日の熊本市中体連駅伝大会に出場し暑い中しっかりと襷をつないで男女とも完走しました。各部の活躍が続いており大変うれしく思っていますが、生徒諸君がそれぞれの競技を始めたときの思いを大切にし、次の大会も楽しんで挑んでもらえると更にうれしく思います。生徒諸君の笑顔あふれる活躍が続くことを願っています。11月も過ぎると大会も一段落し、次の春の大会に向けての心身の鍛練の時期となります。勉強も部活動もしっかりと蓄える時期であり、この時期の過ごし方次第で来春からの伸びが決まってきます。3年生は、本格的な受験の時期となりました。コロナに負けず、悔いなくやりきってほしいと思っています。生徒諸君の奮闘を応援しています。

2022年10月12日

生徒および保護者の方々へ 校長室より10月

2022.10.12

  9月は台風接近の月となりました。9月14日に発生した台風14号は、最大瞬間風速が70m/sほどの勢力を保ち、九州・熊本を直撃するような予報が出ていましたので大変心配しましたが、9月18日に鹿児島に上陸し予想より進路が東にわずかにそれ本県では大きな被害となりませんでした。ただ、九州山脈の東側では大雨となり大きな被害が出ています。本校では体育館への登校坂と2号館裏の大きな松の枝が折れた程度で校舎等には大きな被害がありませんでした。台風通過後は台風一過となり秋の到来を思わせる気候となりました。10月に入り、一層気温も下がり秋本番となっています。北海道では、初霜、初氷の報道もあっています。

 9月16日には、地震と火災を想定した防災避難訓練を行いました。昨年同様、コロナ禍にあり、全員で一斉に避難することは実施できませんでしたが、一斉放送による地震発生時の初期対応を各クラスで行い、避難時の心構えと、避難経路について確認をしました。最近は、台風の発生も少なくなっていますが、今後も大雨・地震等、自然災害への危機意識を持ち、災害への備えをしっかりと取っていきたいと思います。10月4日には、全国瞬時警報システム(Jアラート)による弾道ミサイル情報が配信されました。日本周辺でも平和の維持に対する緊張感が高まっているのを強く感じます。

 コロナ禍にありますが、10月7日には、熊本県リスクレベルがレベル1に引き下げられました。新型コロナウイルスの「第7波」もようやく収束の兆しが見えてきました。日本だけでなく世界中で、感染防止と社会経済活動の両立をどのように図っていくのか、大きな課題となっていますが、10月11日からは国外からの入国者の上限が撤廃され、政府が実施する全国を対象とした観光需要喚起策である全国旅行支援も開始されました。次の「第8波」の到来を防ぐため、従来のワクチンに替わってオミクロン株対応2価ワクチンの接種も始まっています。今後の変異株に対しても有効である可能性がより高いと期待されており、オミクロン株に対して従来型ワクチンを上回る重症化予防効果があるとともに、感染予防効果や発症予防効果も期待されています。接種対象者は、初回接種(1・2回目接種)が完了した人で、モデルナのワクチンは18歳以上、ファイザーのワクチンは12歳以上で、最終の接種から5か月以上経過した方(3~5回目接種の方)となっています。本県でも10月12日から令和5年1月末までグランメッセ熊本で集団接種が開始されます。インフルエンザの流行も心配されており、こちらも10月から予防接種が始まっており、今後流行が予想される感染症への備えをしっかりと取っていく必要があります。今後も油断なく、一人一人の毎日の健康観察、感染防止のために求められている「新しい生活様式」の実践等、徹底することが大切です。マスクの着用等話題になっていますが、最新の科学的知見に基づく対応となることが重要であり、自分自身に必要な対策を自ら考えて実践していくことが求められています。

 さて、10月に入り気候もよくなり部活動の大会も本格化しています。先日は、硬式野球部が熊本県大会で準優勝となりました。10月22日から沖縄県で開催されます春の全国選抜大会の選考を兼ねた九州地区大会に出場します。空手道部は、女子団体組手(5人制)と女子個人形で優勝し全国選抜大会の出場権を得ています。男子団体組手(3人制)優勝、女子個人組手も各階級で優勝や2位に入り九州大会の出場権を得たほか、多くが上位入賞しています。硬式テニスの男子団体も3位となり九州大会の出場権を得ています。各部の活躍は大変うれしいものですが、生徒諸君がそれぞれの競技を始めたときの思いを大切にし、次の大会も楽しんで挑んでもらえると更にうれしく思います。生徒諸君の笑顔あふれる活躍を願っています。学校行事では、10月12日に高校のスポーツ大会(クラスマッチ)を県立総合体育館、崇城大学体育館、本校体育館と、学年ごとに会場を変えて実施しました。30日には、文化祭を実施します。生徒会が中心となって感染防止しに努めながら、終日の開催をめざして計画を進めています。文徳生が一丸となって成功に向け取り組んでくれることを期待しています。

2022年9月1日

生徒および保護者の方々へ 校長室より9月

2022.9.1

 二学期が始まり10日程が過ぎました。夕暮れが少しずつ早くなっており、先週あたりから朝夕はずいぶんと過ごしやすくなっています。日本の南では、台風11号が発生し、西へ移動して沖縄に接近しています。予報円が大きく定かではありませんが、沖縄の南で停滞後、北に進路を変え九州に接近しそうな予報となっています。今年のこれまでの台風とは違い、非常に風が強く心配されています。最大瞬間風速が70m/sなどの報道がありました。9月1日は、1923年に関東大震災が発生した日であるとともに、暦の上では二百十日に当たり、台風シーズンを迎える時期でもあり、防災に対する心構えを育成する目的で「防災の日」となっています。台風・大雨・地震等、自然災害への危機意識を持ち、災害への備えをしっかりと取っていきたいと思います。

 また、新型コロナウイルスの「第7波」が続いており、収束の兆しが見えない状況となっています。本県では、8月2日に「熊本BA.5対策強化宣言」が発令されましたが、8月17日には新規感染者数が5000人を超え、過去最高を更新しました。今は、私たち一人一人が自分の命、周囲の人の命の大切さを自覚し、主体的に判断し行動するときであると思っています。

 この二学期も、感染防止のため「密閉・密集・密接」の3密を避け、部屋の換気、マスクの着用、手洗い・手指の消毒、一人一人の毎日の健康観察など、実践し徹底することが大切です。いろいろと情報が錯綜していますが、「科学的根拠は何か、何が真実か」などしっかりと考え、判断し、対処していく必要があります。今の状況では、誰もが感染する可能性があります。感染した人たちへの思いやりの気持ちを持ち、早く治るよう励まし、治って戻ってきたときには温かく迎えるような優しい学校でありたいと思っています。私たちは、多くの人に支えられています。感謝の気持ちを忘れず、一人一人の自覚ある努力が日常の当たり前を実現し、授業、部活動、学校行事などを当たり前にすることができるのです。

 さて、先日、「行動経済学」という分野の専門家の話のなかで、「ナッジ(nudge)」という言葉が紹介されていました。ナッジというのは、「行動科学の知見から、望ましい行動をとれるよう人を後押しするアプローチのこと。多額の経済的インセンティブや罰則といった手段を用いるのではなく、人が意思決定する際の環境をデザインすることで、自発的な行動変容を促すのが特徴」とありました。英語でナッジ(nudge)は「ひじで小突く」「そっと押して動かす」という意味があり、行動変容をそっと促すというような意味で使用されています。このナッジの活用事例はたくさんありますが、フランス、パリ市庁内の道路には、コロナ禍にあって、ソーシャルディスタンスを促すための波とカモメをモチーフにした涼しげなストリートアートがペイントされているそうです。このストリートアートは、「Mairie de Paris」と名付けられており、1メートルごとにペイントされているカモメの模様は、大人も子どもも思わずそこに立ちたくなりそうなデザインになっており、これが、距離感に迷うことなく安全なソーシャルディスタンスを実現する助けになっているそうです。人々の不安やストレスを少しでも和らげながら、心地よくソーシャルディスタンスを守り続けることを可能にする、ユニークなアイデアとして紹介されていました。私たちの身近なところにも、このような「ナッジ」があることに気づいているでしょうか。身の回りのナッジを探してみましょう。

2022年8月5日

生徒および保護者の方々へ 校長室より8月

2022.8.5

 夏休みも半分近くが過ぎました。8月に入り、1・2年生は部活動等、3年生は進路実現に向け課外や就職希望者の直前指導等に取り組んでおり、5日には、夏休みの前半の課外等も終了します。この夏休みには、高校は学校見学ツアーを毎日実施しており、多くの中学生や保護者の方に参加いただいています。7月27日には中学校のオープンキャンパスを開催し、文徳中の生徒が主体となって運営し、保護者の方にも手伝っていただき、授業体験や行事等の紹介、施設見学等を行い、多くの小学校の児童と保護者の方に参加いただきました。参加いただきました皆様、ご協力いただきました皆様に心から感謝いたします。本校のことを少しでもご理解いただきましたなら幸いです。学校は8月9日から16日まで閉庁となります。

 さて、今年から気象庁は、線状降水帯発生情報を発生予想の12時間から6時間前に出すようになりました。本県南部に甚大な被害をもたらした令和2年7月豪雨も線状降水帯が発生したものです。この線状降水帯発生情報が7月15日に九州北部地域に初めて出されましたので、本校では、7月16日の終業式を7月19日に延期しました。ところが、再び線状降水帯発生情報が7月18日に九州北部と南部地域に出され、長崎・佐賀・福岡・大分と発生が確認され、前線が南下していましたので19日も休校として、20日にようやく1学期の終業式を実施することができました。本県では、線状降水帯の発生は確認されませんでしたが、全国的に見れば、大雨による被害は各地で発生しており、観測史上最短の梅雨と発表されましたが梅雨末期のような天候となっています。台風も5号・6号と発生し九州の西を北上し、8月4日には、新潟県や山形県で記録的な大雨をもたらし、令和2年7月豪雨を思い出すような甚大な被害が出ています。被災された方々にお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧復興を願っています。これから台風の季節となりますので危機意識を持って自然災害への備えをしっかりと取っていきたいと思います。

 また、新型コロナウイルスの感染拡大が続いており「第7波」の到来となりました。BA.5系統への置き換わりが進み連日過去最多の新規感染者数を更新しています。昨年は、東京2020オリンピック・パラリンピックが開催され、同時期に、新型コロナウイルスの急激な感染拡大が続き、県のリスクレベルも最高の「レベル5厳戒警報」に急遽引き上げられた時期で「第5波」の到来といわれていました。今年1月からの「第6波」の収束が見られない中での「第7波」の到来となっており、本県では、8月2日に「熊本BA.5対策強化宣言」が発令されました。この宣言の下で、高齢者など重症化リスクの高い方が、必要な時に必要な医療を受けられる医療提供体制を守り、社会経済活動を継続できるよう、県・県民・事業者が一丸となって対策に取り組んでいくこととされており、改めて、我々一人一人が自分の命、周囲の人の命を守るために自覚を持って行動することが強く求められています。

 私たちにできることは限られていますが、今一度、日々の生活を振り返り、3密を避け、マスクの着用、手指の消毒、日々の健康観察等、実践し徹底したいものです。8月22日には、2学期の始業式となります。夏休み後半にこれから入っていきますが、しっかりと休養を取り、準備をしてください。元気なみんなに会えるのを楽しみにしています。

2022年7月13日

生徒および保護者の方々へ 校長室より7月 

 2022.7.13

 九州北部地方は6月11日の梅雨入りでしたが、6月28日には気象庁が九州北部地方も梅雨明けしたとみられると発表しました。1951年からの観測史上最も短い17日間の梅雨となりました。豪雨災害等心配されていましたが、水不足の心配の声が出ています。台風の発生も聞かれるようになり、台風4号が九州に上陸し、暴風とはなりませんでしたが本県北部でも局地的に大雨となりました。これからは、大雨、台風等への備えが一層求められます。暑さも本格的となり、熱中症の防止、暑さ対策も忘れてはいけない時期となりました。7月1日には、野球の夏の大会に備え、熱中症に対する対処訓練が行われています。

 また、新型コロナウイルスの「第6波」の到来といわれてからずいぶんと時間が経ち、徐々に感染者数も減少していましたが、全国的に再び増加に転じています。熊本も例外ではなく、人口10万人あたりの新規感染者数は、全国的に見ても大変多くなっており、7月12日には2000人を超え過去最高の感染者数となりました。本県では、7月8日に発表された県のリスクレベルはレベル2「警戒強化レベル」で「感染状況は増加傾向」とされました。新型コロナウイルス感染症の収束が見えず不安は尽きませんが、「密閉・密集・密接」の3密の回避、マスクの着用、手指の消毒、一人一人の家庭での健康観察など、私たちにできる「新しい生活様式」を実践・徹底することが重要です。熱中症への備えとともに、冷房中も換気を行い感染リスクの軽減をはかる必要があります。

 6月初めに高校総体・総文祭も無事に終了し、本校からも全国大会に相撲部、ソフトテニス男子、ライフル射撃部が出場します。7月初めの九州大会では、相撲部が団体準優勝、ソフトテニス男子が団体3位でした。硬式野球の県大会も7月9日に開会式が行われ、7月14日には本校が初戦を迎えます。軟式野球部は7月11日・12日に県大会があり、5年ぶりに優勝し全国大会出場をかけた南部九州大会に出場します。3年生にとっていよいよ最後の大会です。コロナと暑さに負けず、これまでの練習の成果を発揮し、全力でやりきってほしいと思っています。

 6月30日には3学年、7月7日には2学年の保護者会を崇城大学SoLAホールをお借りして実施しました。多くの保護者の皆様に参加いただきありがとうござました。7月14日には1学年の保護者会を同様に崇城大学SoLAホールをお借りして実施します。新型コロナに悩まされた1学期の始まりでしたが、生徒諸君の日々の努力、そして保護者の皆様のご理解とご協力のおかげで、なんとか、授業、部活動、学校行事など実施することができました。7月16日には1学期の終業式を迎えます。ありがとうございました。

  さて、今年の4月1日から民法が改正され、成年年齢が18歳に引き下げられました。マスコミ等では、成年年齢引き下げによる消費者契約等に係るトラブルの心配がしばしば話題となっています。本校では、公民科や家庭科の授業でも取り組んでいますが、7月6日に熊本消費者協会から講師をお招きし高校3年生を対象に消費生活啓発講座を開催しました。講座では、契約時のトラブルや事故等について具体例を挙げて対処法等お話をしていただきました。3年生も真剣に聞いており、自分事として考えたのではないかと思っています。成年としての権利と責任についてしっかりと学び、トラブルに巻き込まれることなくスムーズな社会生活への移行が図られることを期待しています。

 2学期の始業式は、8月22日です。夏休みに入ってもコロナ禍での制限の多い環境ですが、課外や部活動など今ある環境の中で何ができるかを考え、一歩ずつ活動を進めてもらっていることに感謝しています。こころと身体のリフレッシュをはかってください。