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2025年01月の記事

2025年1月9日

生徒および保護者の方々へ 校長室から1月

2025.1.8

  新年明けましておめでとうございます。今年の正月三箇日は、天候にも恵まれ寒さの中にも気持ちの良い正月となりました。昨年の1月1日の「令和6年能登半島地震」から1年が経ちましたが、9月にも豪雨災害が発生して、能登地方はいまだ復旧・復興の途上にあり、住民のみなさんはご心労とともに厳しい生活を強いられておられるもの推察いたしております。私たちは、熊本地震や令和2年7月豪雨の際、多くの支援、励ましをいただきました。今後も、被災地への関心を持ち続け、「何ができるか」を考えていく必要があります。

  さて、新たな年、令和7年(2025年)が始まりました。今年の干支はと言われれば、「巳(み=へび)」ですと答えてしまいます。干支について調べてみると、干支は十干十二支を縮めたもので、十干「甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)」と十二支(12の動物)「子(ね=ねずみ)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う=うさぎ)、辰(たつ=龍(りゅう))、巳(み=へび)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり=にわとり)、戌(いぬ)、亥(い=いのしし)」を順番に組み合わせたものとありました。十干(6回り)と十二支(5回り)の組み合わせは、60あり、干支は60種類となります。60年で干支が一回りするため、私たちは、60歳になることを還暦を迎えるというのだそうです。今年の干支は正しくは「乙巳(きのとみ)」だそうです。

 1月7日に3学期の始業式を高校はリモートで、中学校は対面で行いました。高校も対面で実施したかったのですがインフルエンザの流行も心配されリモートで実施しました。3学期は、短い学期ですが、1月18日・19日には、大学入学共通テストがあり、高校3年生の仕上げの大学入試等が最大の山場に突入していきます。その後、中学入試Ⅱ期、高校入試(専願・奨学生、一般)、2月には学年末考査、2月28日には高校の卒業式、3月11日には中学校の修了式と、対外的にも大きな行事が続きます。高校は1月26日から30日に1年生の修学旅行が、中学校は1月26日から28日に2年生の修学旅行があります。計画的に過ごさないとあっという間に過ぎてしまいます。

 「一年の計は元旦にあり」といいます。生徒諸君には、各自の強み・良さを生かし、それぞれが今置かれている環境の中で「今、何を為すべきか。今できることは何か」を考えて計画を立て、勇気を持って一歩を踏み出し、全力でチャレンジしてほしいと思っています。文徳生みんなで、各自の良さ・得意を発揮して希望に満ちた佳い年となるよう全力でやり抜きましょう。

 話は変わりますが、先日、日本の公立小学校の日常を記録したドキュメンタリー映画「小学校~それは小さな社会~」が紹介されていました。監督は山崎エマさんで、日本では昨年の12月13日に公開されており、熊本でも現在上映中です。この映画は、小学校の1年間を小学1年生と6年生にスポットあてて記録したものです。教育大国といわれるフィンランドでは、先行公開され大変注目を浴びているそうです。そして、日本の小学校の実際を見て学ぶためにフィンランドから視察団が訪れ、学級会や運動会等での子どもたちの活動の様子を見て、その成長した姿に感動し、賞賛されていたと紹介されていました。なぜ、フィンランドで注目を浴びているのか。日本では、国語や数学などの教科に加えて、学級会や日直、給食当番などがあります。これらは、協調性や課題を解決する力などを育むことを目的に実施されており、特別活動 ”特活”と言っています。その内容は、ホームルーム活動、生徒会活動、そして学校行事です。これに加えて日直や掃除があったり、小学校では給食当番があったりします。この日本独自の取組が、フィンランドが今、行き詰まりを感じている国の教育の課題解決のヒントになると考えられているのです。みなさんがごく自然に受けてきた“特活”がフィンランドだけでなくエジプト等、海外では高く評価されており、誇らしく思っていますし、本校でもしっかり取り組んでいきたいと思っています。この“特活”のねらいを具体的な姿にしたのが本校の「生活信条」だと思っています。文徳生みんなで本校建学の精神の下、「生活信条」を指針にして実践を積み重ねたいと思っています。

 最後に、新型コロナ、季節性インフルエンザともに油断はできず、特にインフルエンザは感染拡大の傾向にあり、感染防止に努める必要があります。感染予防のためワクチン接種が推奨されています。日々の生活においては、教室等の常時換気をはじめ、場面に応じた感染対策を心掛け、手洗い、うがい等、更にしっかり取り組んでいきましょう。いよいよ今年度の仕上げの学期です。年度当初に掲げた目標の一つである「大きな声で校歌を歌う」ことが、まずは、卒業式・修了式で達成できることを楽しみにしています。