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2024年10月の記事

2024年10月3日

生徒および保護者の方々へ 校長室から10月

2024.10.2

  能登地方では、先月21日の記録的な大雨により甚大な被害が発生しています。いまも安否不明の方がおられ、捜索が続いています。1月の地震からの復旧も厳しい中、今回の豪雨被害も重なり多くの苦難を強いられておられるものと推察します。被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。地震、豪雨等の自然災害の怖さをつくづく思い知らされます。

 10月に入り、朝夕は気温も下がり過ごしやすい気候となりました。ヒガンバナも咲き、田んぼのイネも実り、穂を垂れています。気象庁は10月1日、9月の月平均気温は全国的にかなり高く、統計を開始した1946年以降の9月として歴代1位の高温になったと発表しました。熊本でも暑い日が続きました。学校でも暑さ指数が高くなった時には、熱中症防止のため、リモートで集会等を実施しています。9月28日に発生した台風18号は、非常に強い勢力で、南シナ海にほとんど停滞していますが、台湾を過ぎたあたりから北上するような予報が出ています。10月もまだ台風の発生が予想され、昼間の暑さとともに、もうしばらく注意が必要だと思っています。

 これから寒くなるとインフルエンザの流行とともに、コロナの流行が心配される季節となります。新型コロナワクチン、インフルエンザワクチンの定期接種は有料ですが、これからの流行期に備え、感染予防の一つとして接種することも大切だと思っています。

 さて、10月5日(土)の午後から文徳会のスポーツ大会が開催されます。文徳会保体委員の皆様には、ご多用の中に準備を進めていただいています。昨年は、5年ぶりの開催で心配しましたが、各チーム大変な盛り上がりで、楽しく充実した時間となりました。保護者の皆様と教職員がともに汗を流し交流を深めるとてもよい機会となっています。多くの保護者の皆様に参加をいただけるとありがたいです。

 9月27日には、高校の前学期期末考査、中学校の2学期中間考査が終わりました。9月30日から高校は、後学期が始まりました。学校行事では、10月7日に高校1年生と2年生の学年別スポーツ大会(クラスマッチ)を2学年は県立総合体育館、1学年は本校体育館で、10月9日には同じく高校3年生を本校体育館で、中学生のスポーツフェスタ2024を崇城大学ソフトボール球場で実施します。10月8日からは高校2年理工科のインターンシップを多くの企業のみなさんの協力を得てコロナ禍後5年ぶりに実施します。10月30日には、中高合同の芸術鑑賞(午後)を本校体育館で開催します。

 そして、2学期の一大行事である本校の文化祭を11月2日と3日(文化の日)に開催し、11月3日は一般公開を予定しています。生徒会を中心にクラス企画、部活動企画、委員会企画、有志企画等の準備を進めています。各部活動の新人戦も始まっており、9月29日には軟式野球部が県大会で優勝し、10月の大分市での九州大会出場を決めています。生徒諸君の活躍を楽しみにしているところです。

 最後に、アメリカメジャーリーグの大谷翔平選手について触れたいと思います。大谷選手は、今季、史上初の”50-50”(ホームラン50本、盗塁50)を達成し、歴史的偉業として多くの称賛を浴びています。最終的には、ホームラン54本、盗塁59の記録を樹立し、打率こそ2位で3冠王は逃しましたが、ホームランと打点でナショナル・リーグ1位となりました。先日、報道番組で大谷選手の特集があっており「新伝説”大谷翔平”史上初50-50」「すべては勝利のために」の見出しで紹介されていました。同じチームメイトに大谷選手についてインタビューがあっていましたが、「彼は自分の数字なんて気にしていない。勝利のために何ができるかだけなんだ。だから今年のチームにとって彼はとても特別なんだ」と話し、監督は「翔平は常にチームのことを第一に考えている。それこそが彼をさらに優秀な野球選手にする」と絶賛され、チームメイトから多くの信頼を得ていることがわかりました。大谷選手は、右ひじの手術で二刀流を封印し、盗塁でチームに貢献する選択をして努力を続けられ、今回の成果となっています。常にチームのことを第一に考え、努力を重ねる姿は、本当に大きな信頼を勝ち取り、仲間の心に火をつけ、チームをより強くしており、さらに大谷選手自身の未来を大きく拓くことになるのだと確信しました。大谷選手の人としてのすばらしさを改めて感じました。