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2023年08月の記事

2023年8月18日

生徒および保護者の方々へ 校長室から8月

2023.8.17

 夏休みもいよいよ終わりを迎えますが、この夏休みには、高校は学校見学ツアーを毎日実施しており、多くの中学生や保護者の方に参加いただいています。7月23日には中学校のオープンスクールを開催し、文徳中の生徒が主体となって運営し、保護者の方にも手伝っていただき、授業体験や行事等の紹介、施設見学等を行いました。参加いただきました皆様、ご協力いただきました皆様に心から感謝いたします。本校のことを少しでもご理解いただきましたなら幸いです。

 部活動では、7月22日に硬式野球部が全国高校野球選手権県大会の準決勝を戦いました。6年ぶりの学校応援を行い、暑い中、生徒諸君、保護者の方、同窓会の方等、多くの皆さんに応援いただきました。残念ながら準決勝で敗れましたが最後まで力を尽くしてくれました。軟式野球部は、7月30日に全国大会をかけ南部九州大会に臨みましたが決勝戦で敗れ準優勝でした。空手道部は、九州大会少年女子個人組手で2位となっています。吹奏楽部は、7月26日の県吹奏楽コンクールで銀賞と審査員特別賞を受賞しています。8月に入り、1・2年生は部活動等、3年生は進路実現に向け課外や就職希望者の直前指導等に取り組んでいます。

 また、この8月には、2つの台風が続けて日本列島を襲いました。いずれも移動速度が遅く、各地で台風の影響が長く続きました。台風6号は九州に大雨を降らせ、続く台風7号は近畿から東海地方を中心に大雨を降らせ、甚大な被害をもたらしています。被災された方々にお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧復興を願っています。9月いっぱいは台風の襲来が心配され、気の抜けない日々が続きます。危機意識を持って自然災害への備えをしっかりと取っていきたいと思います。

 新型コロナウイルスの新規感染者数は、お盆前には5類移行後初めて前週と比較して減少したとの報道があっています。お盆は人の移動が活発となっていますので注視する必要がありますが、これまで大幅に増加していた地域ではより大きく減少している傾向があるように思います。私たちには、油断することなく、引き続き場面に応じた適切な対応が求められており、自覚をもって取り組んで行く必要があります。

 さて、8月6日に広島市の平和記念公園で令和5年平和記念式典が開催されました。78年前の8月6日に広島に原子爆弾が落とされ、その原爆で亡くなった方の慰霊と平和を祈る式として毎年開催されているものです。長崎では8月9日に毎年開催されています。今日は、広島の式の中でこども代表二人が述べた「平和への誓い」を紹介します。

…「平和への誓い」(広島市ホームページより)…『みなさんにとって「平和」とは何ですか。争いや戦争がないこと。差別をせず、違いを認め合うこと。悪口を言ったり、けんかをしたりせず、みんなが笑顔になれること。身近なところにも、たくさんの平和があります。昭和20年(1945年)8月6日 午前8時15分。耳をさくような爆音、肌が焼けるほどの熱。皮膚が垂れ下がり、血だらけとなって川面に浮かぶ死体。子どもの名前を呼び、「目を開けて。目を開けて。」と、叫び続ける母親。たった一発の爆弾により、一瞬にして広島のまちは破壊され、悲しみで埋め尽くされました。「なぜ、自分は生き残ったのか。」仲間を失った私の曽祖父は、そう言って自分を責めました。原子爆弾は、生き延びた人々にも心に深い傷を負わせ、生きていくことへの苦しみを与え続けたのです。あれから78年が経ちました。今の広島は緑豊かで笑顔あふれるまちとなりました。「生き残ってくれてありがとう。」命をつないでくれたからこそ、今、私たちは生きています。私たちにもできることがあります。自分の思いを伝える前に、相手の気持ちを考えること。友だちのよいところを見つけること。みんなの笑顔のために自分の力を使うこと。今、平和への思いを一つにするときです。被爆者の思いを自分事として受け止め、自分の言葉で伝えていきます。身近にある平和をつないでいくために、一人一人が行動していきます。誰もが平和だと思える未来を、広島に生きる私たちがつくっていきます。』…

 核の恐ろしさとともに、「平和とは何か」を問い、争いや戦争がないことだけでなく、身近な「平和」についても述べられています。改めて考えさせられます。「誰もが平和だと思える未来」をつくるために、私たち一人一人が「今、何を為すべきか」を真剣に考え、行動していく必要があります。