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2021年12月の記事

2021年12月7日

生徒および保護者の方々へ 校長室から12月号

2021.12.5

 早いもので12月、師走となりました。気象庁は11月10日「ラニーニャ現象が発生しているとみられる」と発表しています。過去、ラニーニャ現象が起きた冬は、日本でも気温が平年より低くなったり大雪になったりしたことがあるため、この12月から1月は例年より寒くなると予想されています。寒い冬となりそうです。

 また、新型コロナウイルスの新規感染者数は全国的に大きく減少し、本県でも新規感染者ゼロの日が続いています。11月26日には県のリスクレベルがリスクレベル1「注意」に引き下げられました。私たちにとって本当に明るいニュースとなっています。日本では、新型コロナウイルスの収束が見えてきた感がありますが、海外では感染者が増加している状況があります。南アフリカで最初に確認された新たな変異株は、ウイルスのスパイクと呼ばれる突起に多くの変異がありオミクロン株と呼ばれています。南アフリカでは11月に入りそれまでのデルタ株からオミクロン株に置き換わり、その割合が70%を超えていると言われています。日本では、11月30日に最初のオミクロン株感染者が報告され、2人目の感染者の発表もその後あっています。オミクロン株への感染は、現在、世界の40を超える国・地域に広がっており、日本でも水際対策等が話題となっています。このオミクロン株は変異の度合いが大きく、現在使用しているワクチンの効果があるのか、感染力や重症化のリスクはどうなのかなど判明しておらず、現在調査・研究が進められています。私たちは、正しく知って正しく恐れる必要があります。日本では、12月1日から医療従事者を対象に3回目のワクチン接種(ブースター接種)が始まりました。1月からは高齢者をはじめ一般の人への接種も始まると発表されています。2回目接種から8か月経過した人が対象と言われていますが6か月経過した人を対象とすることなど話題になり始めました。新型コロナウイルスの第5波までの経験を活かした第6波に備えた医療体制の整備等が進められているのを感じます。

 コロナ禍にあり心配は尽きませんが、私たちには、今後も油断せず「密閉・密集・密接」の3密を回避し、マスクの着用、手洗い、手指の消毒など、「新しい生活様式」を一人一人が自覚をもって、実践・徹底することが求められます。前年度は、インフルエンザの流行はありませんでしたが、今年の冬は、インフルエンザの流行が心配されています。私たちは、予防のためのワクチン接種や日ごろの手洗い、うがい、換気等しっかり取り組んでいく必要があります。求められている「新しい生活様式」の実践・徹底は、新型コロナウイルスへの感染を防ぎ、インフルエンザの流行を防ぐ対策となります。

  さて、121日に、今年話題になった言葉に贈られる「現代用語の基礎知識選 2021ユーキャン新語・流行語大賞」が発表されました。そのトップテンには「うっせぇわ」「親ガチャ」「ゴン攻め/ビッタビタ」「ジェンダー平等」「人流」「スギムライジング」「Z世代」「ぼったくり男爵」「黙食」「リアル二刀流/ショータイム」が入り、年間大賞に「リアル二刀流/ショータイム」が選ばれました。この「リアル二刀流/ショータイム」という言葉は、アメリカMLB(メジャーリーグベースボール)で投打二刀流の大活躍をして、ア・リーグの最優秀選手賞MVPなど多くの賞を受賞したロサンゼルス・エンゼルス所属 大谷翔平選手の活躍を称えた言葉です。大谷選手の活躍は、日本だけでなく世界中に元気と勇気を与えました。野球場で見せる彼の全力プレーや審判に対するマナー、自然にゴミを拾う姿は、野球ファンのみならず多くの人に感動を与えています。MLB関連で多くの賞を受賞されていますが、謙虚さを失わずもうすでに次を見据えて準備を進めておられます。これからどれだけ成長し「ショータイム」を続けて行かれるのか、期待に胸が膨らみます。

 今年は、コロナ禍で元気が出ないなか、オリンピック、パラリンピックと開催され、MLBでの大谷翔平選手の活躍等もあって、スポーツに勇気と元気をもらった年でした。来る2022年がみなさんにとって佳い年でありますよう願っています。