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2021年09月の記事

2021年9月3日

生徒および保護者の方々へ 校長室から9月号

2021.9.3

 8月23日の始業式は、新しく整備したICT環境を活用してリモートで行いました。これまでの放送での式とは違い、各部の表彰では、表彰を受けた生徒諸君の顔が見える形での紹介となり、より身近に感じられたのではないかと思っています。各クラスからもより多くの拍手が起こっていたように思います。入賞した各部の生徒諸君は、コロナ禍の厳しい環境の中、本当によく頑張りました。皆さんの頑張りを心から称えたいと思います。

 8月中旬は、停滞前線の影響で九州をはじめ全国各地で梅雨のような長雨と豪雨となり、本県を含め、九州でも長崎、佐賀などで甚大な被害が出ています。9月1日は、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災にちなんで「防災の日」となっています。9月は、地震だけではなく、秋雨前線、台風の襲来等予想され、自然災害への備えを怠らないようにしたいものです。また、新型コロナウイルスの急激な感染拡大が続いており、緊急事態宣言が21の都道府県に、まん延防止等重点措置が本県を含め12の県に拡大され、期限が9月12日まで延長されています。本校では、新型コロナウイルスの急激な感染拡大の中、既にお知らせしているとおり、8月30日から9月10日まで分散登校を実施し、部活動も制限して実施しています。新規感染者の状況を見るとワクチン接種が進んでいる高齢者の感染者の割合は抑えられていますが、20代~50代、そして10代以下の増加が顕著になっています。一日も早くワクチン接種が12歳以上の希望するすべての人に行き渡ることが望まれます。コロナ禍にあって不安は尽きませんが、「密閉・密集・密接」の3密を回避し、マスクの着用、手洗い、手指の消毒など、私たちにできる「新しい生活様式」を一人ひとりが自覚をもって、引き続き実践・徹底することが求められます。日常のあたり前を取り戻すのには努力が必要です。熊本県独自のリスクレベルは、最高のレベル5「厳戒警報」が続いています。県ではリスクレベル4「特別警報」以上のときには、自分自身の体調が悪いときだけではなく、家族に発熱や風邪症状等ある場合も自宅待機をしてもらうことになっています。感染拡大防止のため、保護者の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。

 さて、7月23日から8月8日には、東京2020オリンピックが開催され、選手の活躍に勇気と元気をもらいました。8月24日からは、東京2020パラリンピックが開催されており、多くの人が、オリンピック同様、選手の活躍に元気と勇気をもらっているものと思います。パラリンピックの開会式では、「片翼の小さな飛行機」の物語が演じられ、終始一貫していました。多くの人がテレビ等で見たと思いますが、主人公の「片翼の小さな飛行機」が不安と葛藤の中、周囲の個性ある仲間に励まされ、勇気を出して滑走路を走り出し、ついには飛び立つというストーリーでした。仲間とともに様々な障がいを乗り越え、勇気を持って挑戦し、自らの可能性を開花させていく姿が演じられ、「WE HAVE WINGS」というメッセージで閉じました。この演出は、海外のメディアからも高い評価を受けているとの報道も多く、これから始まるパラリンピックを象徴するものでしたし、その後の競技においてもまさに参加選手が自らの力を最大限に発揮し、可能性を開花させている姿があります。勝敗を超えた感動があり、世界中の人に元気と勇気を与えているものと思います。9月5日が閉会式です。コロナ禍を吹き飛ばすよう最後までしっかり応援したいと思っています。

 この2学期は、気候もよくなり、勉強、スポーツ、芸術等には最適の季節となります。コロナ禍にあって制限の多い中ですが、「凡事徹底」、日々の当たり前のことにしっかりと取り組み、「心」を磨き、実りの秋、充実した時としたいと思います。