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2020年8月3日
生徒および保護者の方々へ 校長室から8月号
2020.8.1
7月30日にようやく九州北部地方が梅雨明けしました。梅雨明けとともに、早朝からセミが激しく鳴き、一段と日差しが強くなった気がしています。これから連日昼間は、気温が35℃になると予想されています。再び、新型コロナウイルスの感染拡大が心配されるなか、熱中症も心配される季節となりました。
7月は、梅雨前線の停滞により記録的な大雨となり、本県南部を中心に日本各地で甚大な被害が発生しています。亡くなられた方々のご冥福をお祈りしますとともに、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。一日も早い復旧復興を願っています。
さて、学校が再開し2か月余りが過ぎました。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため授業中もマスクを着用し「新しい生活様式」を実践してもらっています。定期考査もなんとか実施でき、高校総体等の代替大会も多くが終了しました。先日、野球の試合を観戦しましたが、球場で溌剌とプレーする姿は本当にいいものだと思いました。どのチームの選手も支えてくださった方への感謝と野球ができることへの感謝を述べていました。3年生にとっては、特に大きな区切りとなったと思っています。8月8日からは短いですが夏休みとなります。生徒諸君も、疲れがピークに達しているのではないかと思っています。夏休みの10日間しっかりと休養を取って充電してください。
現在、新型コロナウィルスの感染者数が急増しており心配される状況ですが、私たちのできることを1つずつしっかりと実践するしかないと思っています。大切なことは、各自の生活において、お互いの命を守るという観点から、自身の健康チェック、マスクの着用、手洗い、密閉・密集・密接の「3密」を避けるなど、各人が社会的責任を自覚し、今求められている「新しい生活様式」を実践することです。特に、暑い中ですが公共交通機関を利用する際は、周囲の乗客の方への配慮を忘れず、マスクの着用を徹底してほしいと思っています。一方で、十分な距離が保たれ、「3密」を避けられる環境では、マスクの着用は、必ずしも必要でないと思われます。これから熱中症も一層心配されます。その場、その場の状況をしっかりと判断して「自他の命を守る」行動をとることが重要です。
私は、7月5日に人吉で浸水被害に遭った知人の家屋の片付けを手伝いました。家の中、周囲ともに泥に覆われ、家財道具、畳等の搬出、泥だし等、雨の中、大変な思いをして取り組んでおられました。被災地の小学校・中学校・高校・特別支援学校等、学校も大きな被害を受けています。一日も早い学校再開を願っているところです。新型コロナウィルスの感染も心配されており、ボランティア活動にも制限がかかっていましたが、ボランティア活動に汗を流す地元の高校生や県内からのボランティアの方の様子等が報道されていました。何ができるのかを考えすぐに行動に移しておられる行動力と社会貢献への志に深く心を打たれます。新型コロナウィルス禍で制限の多いなかですが、私たちに何ができるのかしっかりと考え、取り組んでいく必要があると思っています。毎年のように「想定外」と呼ばれる自然災害が発生しており、私たちの意識改革と備えの重要性を感じています。これから短い夏休みとなりますが心の休養とともに、このようなことにも思いを巡らしてほしいと思っています。