建学の理念
昭和20年8月15日の太平洋戦争敗戦から数年間、わが国民の多くは精神的支柱を失い、極度の物質的欠乏と相まって、民族としての自信喪失、虚脱状態に陥り、日本の将来がどうなるかということを考える余裕さえなかった。
このように困難な時代の中にあって、初代理事長(兼崇城大学学長)中山義崇先生は、「祖国日本の再建は、私学の振興により、体・徳・知の調和と同時に科学的思考のできる秀れた人材の育成以外に方策はない」 と確信して、昭和24年3月、熊本市九品寺の地に、君が淵電波塾を創立、これが本校の始まりである。
そのとき馳せ参じた生徒は4名、校舎は10坪(33平方メートル)くらいのバラックの建物であったが、ユニークな科学技術教育の成果が世に知れわたるにつれ、生徒数は、年々増加の一途をたどった。
沿革の概要
- 昭和24年 3月
- 初代理事長(兼崇城大学学長 中山義崇工学博士)熊本市九品寺4丁目に「君が淵電波塾」を創立。
- 昭和25年 4月
- 「君が淵電波学院」と改称。
- 昭和27年 6月
- 熊本県より「君が淵電波専門学校」として認可。第1部(中卒2年過程)、第2部(高卒2年過程)に、それぞれ応用電子科、電気通信科を設置。
- 昭和31年 3月
- 第1部を高等部(中卒3年過程)、第2部を専門部(高卒2年過程)と改称。
- 昭和35年 6月
- 熊本県より学校法人「君が淵学園」認可。
- 昭和35年 10月
- 校地を熊本市池田4丁目に移転。木造モルタル2階建て校舎2棟建設。
- 昭和36年 4月
- 「君が淵電波工業高等学校」を開校。中山義崇理事長初代校長に就任。電子工業科、電気通信科および専攻科(高卒2年過程)を設置。
- 昭和37年 4月
- 精密機械科を設置、九品寺校舎を寄宿舎として改造使用。
- 昭和37年 8月
- 鉄筋コンクリート4階建て校舎(現在の中央館西側部分)完成。
- 昭和38年12月
- 鉄筋コンクリート3階建て校舎(現在の南館)完成。
- 昭和39年 8月
- 運動場(現在の中学校地)完成。
- 昭和39年 10月
- 鉄筋コンクリート4階建て(中央館)完成。
- 昭和40年 2月
- 電気通信科実験実習室2棟完成。
- 昭和40年 4月
- 「君が淵工業高等学校」と改称。建設科を設置。「熊本工業短期大学」開学。専攻科を廃止。
- 昭和41年 4月
- 普通科、電気科を設置。
- 昭和42年 4月
- 「熊本工業大学」開学。「熊本工業大学高等学校」と改称。
- 昭和43年 4月
- 精密機械科を機械科と改称。電気通信科を廃止。自動車科を設置。
- 昭和44年 3月
- 熊本工業短期大学発展的解消(熊本工業大学に吸収)。工業芸術科を設置。
- 昭和45年 3月
- 鉄筋コンクリート4階建て寮舎完成。
- 昭和46年 3月
- 工業芸術科を廃止。
- 昭和47年 7月
- 本館完成。
- 昭和48年 3月
- 南館増築(5教室および建設科職員室)完成。
- 昭和48年 11月
- 学園創立25周年記念式典挙行。
- 昭和52年 3月
- 自動車科を廃止。
- 昭和52年 4月
- 中村忠敏第2代校長就任。
- 昭和53年 4月
- 木造校舎跡地に体育館完成。
- 昭和53年 12月
- 内野仁之助第3代校長就任。
- 昭和54年 4月
- 「君が淵学園」より「文徳学園」として分離独立。「熊本工大高等学校」と改称。
- 昭和60年 4月
- 国技(相撲)道場完成。
- 昭和61年 2月
- 第2グラウンド(現在の第1グラウンド)完成。
- 昭和61年 4月
- 機械科に「一般機械」と「電子機械」の2コースを設置。
- 昭和61年 6月
- 第3グラウンド(野球場、テニスコート)完成。
- 昭和62年 3月
- 内野仁之助校長退職。
- 昭和62年 4月
- 冨田健一第4代校長就任。
- 昭和63年 7月
- 弓道道場完成。
- 平成元年11月
- 学園創設40周年記念式典挙行。
- 平成3年 4月
- 普通科に進特コース設置。
- 平成3年 4月
- 東館完成。
- 平成3年 4月
- 機械科を制御機械科に変更。
- 平成4年 3月
- 全館に冷暖房装置を設置。
- 平成6年 3月
- 冨田健一校長退職。
- 平成6年 4月
- 阿部光二第5代校長就任。
- 平成6年 9月
- サテライトルーム完成。
- 平成8年 4月
- 「文徳中学校」開校。「文徳高等学校」と改称。
- 平成8年11月
- 「文六寮」(中学校寮)完成。
- 平成9年10月
- ソフトボール球場完成。
- 平成11年 6月
- 茶室「夢想庵」完成。
- 平成11年11月
- 学園創立50周年記念式典挙行。
- 平成12年 3月
- 中高一貫教育校舎「秀優館」完成。
- 平成12年 3月
- 阿部光二校長退職。
- 平成12年 4月
- 井上勲第6代校長就任。
- 平成12年 6月
- 開校40周年記念行事開催。
- 平成13年 4月
- 総合科学科の4専攻を電子情報メディア,電気情報,情報機械,建設システムと改称。
- 平成15年 3月
- 井上勲校長退職。
- 平成15年 4月
- 古閑登世美第7代校長就任。
- 平成15年 11月
- 中山義崇理事長逝去。
- 平成15年 12月
- 中山峰男理事長就任。
- 平成16年 7月
- 進特コース新校舎完成。
- 平成19年 3月
- 古閑登世美校長退職。
- 平成19年 4月
- 荒木孝洋第8代校長就任。
- 総合科学科に特別進学コースを新設。
- 普通科に東大・医進コースを新設。
- 普通コースに美術専攻を新設。
- 平成21年 3月
- 4号館、5号館完成。
- 平成22年 10月
- 開校50周年記念行事開催。
- 平成23年 4月
- 総合科学科を理工科に改称。
- 総合科学科の進学・公務員・就職コースを専門コースに改称。
- 平成26年 3月
- 体育館完成。
- 平成27年 3月
- 実習棟完成。
- 平成28年 3月
- いこいの広場完成。
- 平成28年 4月
- 熊本地震が発生し、校舎等損壊。5月7日まで臨時休業。
- (生徒罹災状況)
- 自宅全壊16名、大規模半壊16名、半壊73名、一部損壊562名
- 平成28年 6月
- 本学園創立者 中山義崇先生銅像除幕式。
- 令和2年 3月
- 荒木孝洋校長退職。
- 令和2年 4月
- 竹下文則第9代校長就任。
- 新型コロナウイルス感染拡大防止のため令和2年3月から5月まで全国一斉臨時休業。
- 令和3年 2年
- 文六寮に学習室・洗濯室を増設。
- 文徳寮と文六寮を統合し、寮名を文徳寮とする。
- 令和3年 4月
- 全校生徒へ一人一台端末を配付。
- 令和3年 8月
- 全教室・特別教室へのICT機器導入、Wi-Fi環境を整備。