学校法人 文徳学園 文徳高等学校・文徳中学校

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2024年4月11日

生徒および保護者の方々へ 校長室から4月

2024.4.10

  いよいよ令和6年度が始まりました。今年は、校庭のサクラの花もまだ少し残っています。1号館前のプランターにはチューリップ、体育館入口の上り坂にはシバザクラが咲き始めました。春爛漫です。

 本校では、4月6日に新任式・始業式、4月8日に入学式を高校と中学校のそれぞれで行いました。卒業生を送り出し寂しい思いをしていましたが、多くの新入生を迎え、賑やかな日々が戻っています。4月9日から中学、高校ともに新入生研修を実施しています。高校は、9日の午後に対面式・部活動紹介を行いました。新1年生は、2年生・3年生との初めての対面で少し緊張した様子でしたが、生徒会長の歓迎の言葉で、新入生も安心したのではないかと思います。私からは、本校の生活信条のなかで「一、人の立場を深く理解する 一、礼儀作法を実践する」ことを話しました。対面式を無事に終え、今年の部活動紹介は、各部簡単な出し物をするところもあり、工夫を凝らして部の魅力を更にアピールし盛り上げてくれました。体育系、文化系問わず、部活動にも積極的に取り組んでくれることを期待しています。

 また、4月6日の始業式の前には、表彰披露を行い、春休み中の部活動の大会等での入賞者が紹介されました。硬式野球部は、4月6日に県営八代球場で3月20日から開催された第154回九州地区高校野球熊本大会の決勝戦に臨み、見事に12季振り6回目の優勝を果たし、4月20日から佐賀県で開催される九州大会に出場することになりました。

 さて、昨年5月8日から新型コロナウイルス感染症が季節性インフルエンザと同じ五類感染症に移行し随分とその対応も変化しており、通常の学校生活ができるようになってきました。コロナ禍での4年あまりの経験は、私たちに”日常の大切さ”を改めて気づかせてくれました。そして、日常の生活を実現するためには、それ相当の努力が必要なことも学びました。このことをしっかり心にとめて油断なく日々の生活を送りたいものです。学校では、引き続き教室の換気の徹底、手洗い・手指消毒を推奨し、感染防止に取り組んでいきたいと思っています。皆さんのご協力をお願いします。

 2016年4月に発生した熊本地震から8年が経とうとしています。今年の元旦には、能登半島地震が発生し甚大な被害が出ています。4月3日には、台湾の東部沖を震源とするマグニチュード7.2の地震が発生し、大きな被害が出ています。世界中で地震等の自然災害が発生しており、自然災害の怖さと日ごろの備えの大切さを痛感しています。

 熊本地震のとき、熊本県では「創造的復興」という言葉が使われ、元に戻すだけでなく更により良いものに造り替えていくことが提唱されました。これに倣い、4年余りのコロナ禍の影響を鑑みて、本校でも学校の様々な活動・取組をコロナ禍前に戻すだけでなく本年度は、更に充実した学校生活となるようみんなで知恵を出し合い創造力を発揮して取り組んで行きたいと思っています。

 さらに、凡事徹底と生活信条のなかで「礼儀作法を実践する」に特に力を入れ、マナーアップ、そして文徳生としてのセンスアップ(品性を高める)につなげていきたいと思っています。あいさつが響き渡り、掃除の行き届いた学校で、「失敗を恐れず、前向きに考えて努力をし、各自の可能性を信じて、積極的に挑戦し、感動を得る。」そんな1年になることを願っています。みんなで”やり抜き”ましょう。

2024年3月8日

生徒および保護者の方々へ 校長室から3月

2024.3.7

  崇城大学前駅のホームのサクラが咲き始めました。日ごとに春の訪れを感じる季節となりました。ソメイヨシノは、熊本県は開花予想が3月22日となっています。今年の開花は、平年より早まるところが多い予想であり、特に北陸や北日本では平年より一週間以上早まるところが多い見込みだそうです。一方、九州や四国では平年並のところが多く、静岡では平年よりやや遅くなるとの予想が出ていました。

 2月は、例年になく雨が多い印象でしたが、文徳高校一般生入試、中学・高校の学年末考査も無事に終えることができました。そして2月29日には、文徳高校第63回卒業証書授与式を実施し、卒業生379名が次のステージに向けて母校を巣立っていきました。今年の卒業式は、コロナ禍後初めて在校生(2年生)も参加して保護者の皆様も人数制限なしで実施することができました。最後は、みんなで校歌を歌い、式を終えることができました。

 新型コロナウイルス感染症は、全国的に減少傾向となり第10波とも言われた流行もピークを過ぎたといわれるようになりました。また、インフルエンザの流行も減少傾向となっています。

 さて、令和5年度も1月足らずとなり、年度のまとめと令和6年度の準備をするときとなりました。生徒会では4月末の体育大会の準備を始めています。みんなで知恵を出し合い、工夫して、思い出に残る充実した体育大会となるよう取り組んでいきたいと思っています。3月11日は、中学校の修了式(卒業式)を、3月16日は、高校の合格者招集日と中学校の新入生スクーリングの日となっており、新入生を対象とした説明会を実施します。そして、3月18日は、いよいよ3学期の終業式です。

 また、3月の全国選抜大会にソフトテニス部男子、空手道部女子が出場します。出場する選手には、日ごろから応援し支えていただいている皆さんに感謝し、日ごろの練習の成果を発揮して競技を楽しみ、活躍することを願っています。

 令和5年度は、新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、体育大会、文化祭等、学校行事もコロナ禍前の状態に近く実施することができました。文化祭の通常開催は、四年間の空白があり、在校生に全く経験者がいない中、生徒会を中心に一からアイディアを出して準備を進め、3年生は、クラス企画はありませんでしたが、1・2年生の企画・取組を陰で支え、文徳生が一丸となって一般公開を含めた2日間の文化祭を実現してくれました。この文化祭は、生徒諸君はもとより、文徳会(保護者会)の皆様、淵徳会(文徳高校同窓会)の皆様、本校教職員にとって、コロナ禍での苦しい思いを払拭する感慨深いものになったのではないかと思っています。生徒諸君の努力と保護者の皆様、同窓会の皆様のご理解とご協力により学校行事も予定どおりに実施できました。本当にありがとうございました。次年度もよろしくお願いいたします。

 令和6年度は、コロナ対応も新たな段階に移っていきますが、油断なく場面に応じた感染症対策等講じて、みんなで「日常の当たり前の生活」がさらに実現できるようにしっかりと取組を進めていきたいと思っています。4月6日は、令和6年度1学期始業式、4月8日は、高校と中学の入学式となっています。令和6年度は、コロナ禍で中断していました2年生を対象とした海外語学研修を実施する予定で準備を進めています。

 最後になりましたが、この3月は、生徒諸君にとって、本年度の振り返りと新年度の準備の時であるとともに、次年度に向けての休養の時でもあります。次年度に備えてしっかり充電してください。

 

2024年2月2日

生徒および保護者の方々へ 校長室から2月

2024.2.1

 令和6年能登半島地震から1か月が経過しました。ボランティアの受け入れも少しずつ動き出しています。水道はまだですが電気の復旧は一部の地域を除きほぼできたとの報道があっていました。被災された地域の一日も早い復旧・復興を願うばかりです。

 本校の生徒会では、3学期始まってすぐに被災地支援の募金活動を開始し、1月31日には、生徒会長の中野くんと生徒会顧問の緒方先生が学校を代表して日本赤十字社熊本県支部に集まった募金を届けました。本校生と職員みんなの一日でも早い復旧・復興を願った募金が、被災地の皆さんの元気に少しでもつながることを願っています。これからも、私たちに「何ができるか」みんなで考え、しっかり実践していきたいと思っています。

 1月は、13日・14日には大学入学共通テスト、同じく14日には中学のⅡ期入試、23日には高校の専願・奨学生入試、28日からは高校1年生の修学旅行(2月1日までの4泊5日)、中学2年生の修学旅行(1月30日までの2泊3日)と大きな行事が続きました。大学入学共通テストは、例年寒さが厳しくなっていましたが今年は暖かく天候に恵まれました。高校の専願・奨学生入試では、今季一番の寒気が到来するとの予報で心配されましたが朝から冷え込みはあったものの、お昼頃小雪が舞う程度で大雪とはならずほっとしたところです。翌朝は少し雪が降り、一部で交通の乱れもあり、試験当日でなくてよかったと思ったところでした。高校と中学の修学旅行の様子については、本校ホームページのブログでそれぞれ紹介していますのでご覧ください。いずれの行事も天候に恵まれ、生徒諸君の頑張りと保護者の皆様、関係いただいた皆様のおかげて無事に終えることができました。皆様のご支援に感謝いたします。

 さて、2月3日は節分です。「鬼は外、福は内」「豆まき」でよく知られた年中行事です。節分は毎年2月3日ごろにおこなわれ、「一年間健康に過ごせるように」という願いを込めて「悪いもの」を追い出す行事とされています。節分は、中国から伝わってきた文化が、日本古来の考え方と合わさって生まれたと考えられています。節分という言葉には、「季節を分ける」という意味があります。節分というのは、年に4回訪れる立春・立夏・立秋・立冬の前日を指す言葉です。しかしいつからか、一年の始まりであり、大切にされていた「立春」の前日のみを「節分」と呼ぶようになりました。悪いものを追い出し、縁起のよいものを食べて、新しい季節を迎えるための行事となっています。

 節分は毎年必ずしも「2月3日」とは限らず、あくまで「立春の前日」とされており、立春の日付が変わる場合は、節分の日付も変わります。実際、過去には2月2日や2月4日だったこともあります。今年は2月3日が節分ですが、来年2025年は2月3日が立春となり、2月2日が節分となります。節分の定番といえば「豆まき」です。昔は、病気や災害など悪いものはすべて「鬼」の仕業だと考えられていたため、鬼を退治する効果があるとされる豆(炒った豆)をまく風習が広まりました。また、恵方巻きを食べる風習もあります。その年の恵方を向いて、しゃべらずに黙々と食べると願いが叶うといわれています。地域によってはいわしを飾ったり、食べたりするところもあります。このほかにも、節分にけんちん汁を飲んだり、そばを食べたりする地域もあるそうです。また、地域によっては、節分を「年取りの日」とされており、節分にひとつ年を取ると考えられていました。そのため、「節分に年の数だけ豆を食べる」という風習が残っているとされています。自分の年齢の数だけ豆を食べると、体が丈夫になって病気になりにくくなるといういわれがあります。私も小さいころそのように言われて年齢の数だけ豆を拾って食べました。インターネットで節分と検索すると「恵方巻きを食べる意味」「いわしを食べる・飾る意味」などいろいろと関連する情報がヒットします。今年の「恵方(その年の福徳を司る年神様がいる方向)」は、「東北東」だそうです。「恵方巻きには縁や福が巻かれているとされており、包丁で切らずに丸ごと、その年の恵方を向いて、願いごとを思い描きながら、しゃべらずに黙々と食べきる」と紹介されていました。

 最後に、季節性インフルエンザは、下火になっていますが新型コロナは全国的に増加傾向となっています。油断せず、場面に応じた感染防止対策を心掛け、手洗い、うがい、換気等、しっかり取り組み、感染防止に努めましょう。

2024年1月15日

生徒および保護者の方々へ 校長室から1月

2024.1.15

 1月1日午後4時10分ごろ石川県能登地方を震源とする「令和6年能登半島地震」が発生し、甚大な被害が出ています。政府は、能登半島地震を激甚災害に指定すると発表しています。いまだ全容は判明していない状況ですが、余震が続き、お亡くなりになった方、安否不明の方も多く、熊本地震を超える被害状況となっています。お亡くなりになった方のご冥福と安否不明の方が一日も早く見つかる事をお祈りするとともに、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。被災された地域の一日も早い復旧・復興を願っています。

 1月9日の始業式では全校生徒で式の前にお亡くなりになった方のご冥福を祈り、黙とうを捧げました。熊本地震から8年近くが経ちますが当時の記憶がよみがえり、今、能登半島地震で被災された皆さんがどんな思いでいらっしゃるのか、ご心労の大きさを考えずにはいられません。昨日まで大学入学共通テストが2日間実施されましたが、被災した高校生が厳しい環境の中、避難所等で勉強をして受験に臨む様子が報道されていました。インタビューでは、支えてくださる周囲の方への感謝の気持ちを述べ、地震に負けず強い気持ちで受験に立ち向かう姿があり、逆境に負けない強さ・たくましさに感動しました。度重なる自然災害の怖さと日常の生活ができることのありがたさを強く感じます。私たちは、熊本地震の際、多くの支援、励ましをいただきました。本校でも「何ができるか」みんなで考え、しっかり実践していきたいと思っています。早速、本校の生徒会では、被災地支援の募金活動を開始しました。

 さて、新たな年、令和6年・2024年が始まりました。今年は閏年で、2月29日があります。干支は「辰」(竜・龍)です。「辰」は、十二支の動物で、唯一伝説上の生物であり、龍が現れると何かおめでたいことが起きると考えられていました。三学期は、1年で一番短い学期ですが、1月13日・14日には、大学入学共通テストが実施され、高校3年生の仕上げの大学入試等が最大の山場を迎えます。その後、高校入試、2月には学年末考査、2月29日には高校の卒業式、3月11日には中学校の修了式と対外的にも大きな行事が続きます。1月末から2月初めには高校1年生(4泊5日)と中学2年生(2泊3日)の修学旅行があります。計画的に過ごさないと行事に追われ、あっという間に過ぎてしまいます。

 「1年の計は元旦にあり」といわれます。生徒諸君には、各自の強み・良さ・得意を生かし、それぞれが今置かれている環境の中で「今、何を為すべきか。今できることは何か」を考えて1年の計画を立て、勇気を持って一歩を踏み出し、全力でチャレンジしてほしいと思っています。文徳生みんなで、各自の良さ・得意を発揮して希望に満ちた佳い年となるよう全力でやり抜きましょう。

 話は変わりますが、先日、NHKのクローズアップ現代で「世界が注目! 日本の教育『TOKKATSU』の意義は?」が放送されていました。『TOKKATSU』(“特活”)は、特別活動の略です。いま世界で、学級会や日直など日本式教育「特別活動(TOKKATSU)」に熱い視線が注がれているそうです。民主化運動「アラブの春」以降、混乱が続くエジプトでは大統領肝いりの政策として全国で導入され、子どもたちに革命的な変化が起きたと評されています。こうした日本式教育のモデル校が、この6年で50校以上に増加し、応募は定員の数倍にのぼるといいます。日本では国語、社会、数学、理科などの教科に加えて、協調性や課題を解決する力などを育むことを目的に、この特別活動が国の学習指導要領で定められています。具体的にはホームルーム(学級)活動、生徒会活動、そして学校行事です。こうしたものに加えて日直や掃除など、生徒が主体となって学校を運営する日本独自の『TOKKATSU』がエジプトをはじめ、インドネシアやマレーシア、モンゴルなどで取り入れられているのです。中でも、国を挙げて導入が進められているのがエジプトだそうです。エジプトのある校長先生は「『TOKKATSU』は起きたときから寝るときまで生かせる。人間としての振る舞い方、相手を敬う姿勢、礼儀正しさ、全てが含まれます」と話されていました。私たちがごく自然に受けてきた『TOKKATSU』が海外ではこのように評価されているのです。私も『TOKKATSU』を大切にしたいと思っています。この『TOKKATSU』のねらいを具体的な姿にしたのが本校の「生活信条」だと思います。文徳生みんなで本校建学の精神の下、「生活信条」を指針にして実践を積み重ねたいと思っています。まずは、当たり前のことを当たり前にする「凡事徹底」です。

 最後に、新型コロナ、季節性インフルエンザともに油断はできず、感染防止に努める必要があります。どちらも感染予防のためワクチン接種が推奨されています。今年も日々の生活においては、場面に応じた感染対策を心掛け、手洗い、うがい、換気等、更にしっかり取り組んでいきましょう。

2023年12月6日

生徒および保護者の方々へ 校長室から12月

2023.12.5

  今年も残すところ一月足らずとなり、慌ただしい、師走がやってきました。高校は後学期中間考査(3年生は学年末考査)、中学校は2学期期末考査が終了しました。11月末には、愛媛などの西日本でダムの貯水率がゼロのところもあり、水不足が心配との報道があっていました。この水不足には、多くの雨をもたらす台風の発生数が年平均で22個程度なのが今年は16個と少なく、日本に上陸した台風も8月の台風7号のみであり、秋雨前線による雨も少なかったことが影響しているといわれています。地球規模で見てみると干ばつがあったり、大雨の地域があったりと異常気象による自然災害が偏在しています。いま(2023年11月30日~同年12月12日)丁度、国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28:Conference of the Parties)がアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催されています。会議では、気候変動に関するさまざまなテーマで世界の脱炭素化に向けて議論が進められています。地球規模での気候変動対策が求められており、日本は気候変動対策の長期目標である「2050年カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量の差し引きをゼロにすること)」の実現に向け、温室効果ガスを発生させる化石燃料から太陽光発電などのクリーンエネルギーへと転換し、経済社会システム全体を変革しようとするGX(グリーントランスフォーメーション)の推進を宣言しています。さらに、環境問題とともに、世界の平和は大きな問題ですが、連日のように報道されるガザ地区でのイスラエルとハマスの軍事衝突による街の破壊と犠牲者の様子が凄惨で心が痛みます。一日も早く紛争が収まり平穏な日々が訪れるのを願うばかりです。

 また、新型コロナウイルス感染症は、9月をピークに減少し、現在は落ち着いた状況となっていますが、季節性インフルエンザが11月から猛威を振るっており、11月末には熊本でも4年ぶりに警戒レベルを超えました。インフルエンザの治療薬等、薬の不足も話題となっています。これから更に流行の季節となり、新型コロナとともに感染防止に努める必要があります。新型コロナ、季節性インフルエンザともに感染予防のためワクチン接種が推奨されています。日々の生活においては、場面に応じた感染対策を心掛け、手洗い、うがい、換気等、更にしっかり取り組んでゆきたいものです。

  さて、121日に、恒例の今年話題になった言葉に贈られる「『現代用語の基礎知識選』2023ユーキャン新語・流行語大賞」が発表されました。個人的には、大谷翔平選手の「憧れるのはやめましょう」ではないかと思っていましたが、今年の年間大賞は「A..E」が選ばれました。この「A...」という言葉は、わかりますか。「アレ」です。野球の日本シリーズで38年ぶり2度目の優勝となったプロ野球・阪神タイガースの今季のスローガンです。「アレ」はなんだろうと当初話題となりましたが、「アレ」=「セ・リーグ優勝」を意味していました。優勝を選手が過度に意識し、プレッシャーとならないよう岡田彰布監督が「アレ」と表現し使った言葉で、選手やファンのみならず全国的にも浸透しました。「アレ」には、「もう少しで優勝できるのに負けてしまう」「優勝まで『もう少し』」だという意味・期待も込められていたと紹介されていました。阪神タイガースは、セ・リーグ優勝だけでなく、日本シリーズでも優勝し「アレのアレ」を達成しました。セ・リーグ優勝の阪神甲子園球場に本拠地を置く阪神タイガースとパ・リーグ優勝の京セラドーム大阪に本拠地を置くオリックス・バファローズが日本シリーズで対戦することになり大阪は大変盛り上がりました。岡田監督は、表彰スピーチで「関西ではアレという言葉を毎日マスコミで発してもらい、想像以上の反響があった。スポーツ界も今年はすごく盛り上がったので、少しは貢献できよかった」と振り返っておられました。この優勝の背景として、岡田監督の徹底的に守備を強化した「守り勝つ野球」と攻撃ではフォアボールでの出塁の価値を高め「ボール球の見極めの浸透」が挙げられています。岡田監督の目指す堅実な野球が優勝をつかむ礎となったといわれています。何事においても事をなすとき、派手ではないが、基本に立ち返った堅実な取り組みが成果を生むことを示しているように思います。

 3年生は、いよいよ終盤となり進路志望を実現する仕上げの時となりました。これからの日々を基本に立ち返った堅実な取り組みで第一志望達成に向けやり切ってください。

文徳生みんなで、各自の良さ・得意を発揮して来る2024年が希望に満ちた佳い年となるよう全力でやり抜きましょう。